急性毒性
経口
【分類根拠】 (1)~(5) より、區(qū)分4とした。
【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 400~938 mg/kg (Canada Pesticides (2017)、EU EMEA (1997)) (2) ラットのLD50: 400 mg/kg (GESTIS (Access on June 2020)、HSDB (Access on June 2020)) (3) ラットのLD50: 雌: 515 mg/kg、雄: 531 mg/kg (EPA Pesticides RED (1995)) (4) ラットのLD50: 600 mg/kg (JMPR (1999)、食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、HSDB (Access on June 2020)) (5) ラットのLD50: 雄: 800 mg/kg (HSDB (Access on June 2020))
経皮
【分類根拠】 (1)、(2) からは區(qū)分を特定できず、分類できないとした。
【根拠データ】 (1) ウサギのLD50: > 200 mg/kg (JMPR (1999)、EPA Pesticides RED (1995)、食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、GESTIS (Access on June 2020)、HSDB (Access on June 2020)) (2) ラットのLD50: > 1,600 mg/kg (Canada Pesticides (2017)、食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、HSDB (Access on June 2020))
吸入: ガス
【分類根拠】 GHSの定義における固體であり、區(qū)分に該當(dāng)しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】 (1) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。 なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (3.2E-005 mg/L) よりも高いため、粉じんとしてmg/Lを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (6時(shí)間): 65 mg/L (4時(shí)間換算値: 98 mg/L) (JMPR (1999)、EU EMEA (1997)、食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)) (2) 本物質(zhì)の蒸気圧: 2.0E-006 mmHg (25℃) (HSDB (Access on May 2020)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 3.2E-005 mg/L)
【參考データ等】 (3) ラットのLC50 (ばく露時(shí)間不明): 2.4 mg/L (Canada Pesticides (2017)、EPA Pesticides RED (1995))
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】 (1)~(4) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)はウサギに対して皮膚及び眼に対して刺激性を示さない (JMPR (1999)、Canada Pesticides (2017))。 (2) 本物質(zhì)はウサギに対して皮膚及び眼に対してごく軽度の刺激性を示す (Canada Pesticides (2017))。 (3) EPA OPP 81-5に準(zhǔn)拠したウサギを用いた皮膚刺激性試験で刺激性を示さない (EPA Pesticides RED (1995))。 (4) ウサギを用いた皮膚刺激性試験で刺激性は認(rèn)められなかった (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、HSDB (Access on June 2020))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】 (1)~(4) より區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)はウサギに対して皮膚及び眼に対して刺激性を示さない (JMPR (1999)、Canada Pesticides (2017))。 (2) 本物質(zhì)はウサギに対して皮膚及び眼に対してごく軽度の刺激性を示す (Canada Pesticides (2017))。 (3) EPA OPP 81-4に準(zhǔn)拠したウサギを用いた眼刺激性試験で刺激性を示さない (EPA Pesticides RED (1995))。 (4) ウサギを用いた眼刺激性試験で軽微ないし軽度の刺激性を示した (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。
呼吸器感作性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】 (1)~(4) より、區(qū)分1とした。なお、モルモット試験において陽性/陰性の結(jié)果が混在するが、試験法の感度の差を考慮し、區(qū)分1とした。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)はモルモットを用いた皮膚感作性試験 (ビューラー法) で感作性を示さない (JMPR (1999)、Canada Pesticides (2017))。 (2) 本物質(zhì)はモルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) で感作性を示す (Canada Pesticides (2018))。 (3) EPA OPP 81-6に準(zhǔn)拠したモルモットを用いた皮膚感作性試験で陰性と報(bào)告されている (EPA Pesticides RED (1995))。 (4) モルモットを用いた皮膚感作性試験でマキシマイゼーション法では顕著な陽性反応がみられたが、ビューラー法では陰性であった (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。
【參考データ等】 (5) EU-CLP分類でSkin Sens. 1 (H317) に分類されている (EU CLP分類 (Access on August 2020))。
生殖細(xì)胞変異原性
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) in vivoでは、経口投與によるマウスの優(yōu)性致死試験、ラットの肝臓を用いる不定期DNA合成試験において陰性の報(bào)告がある (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、JMPR (1998))。 (2) in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験及び哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞を用いる染色體異常試験において陰性の報(bào)告がある (同上)。 (3) 本物質(zhì)は生體において問題となる遺伝毒性はないものと考えられるとの報(bào)告がある (食安委 農(nóng)薬評価書 (2007))。
発がん性
【分類根拠】 (1) の既存分類結(jié)果及び (2)、(3) で認(rèn)められた腫瘍発生に基づき區(qū)分2とした。大量ばく露によるものとして発がん性を否定する評価もされているが、ハザードに基づいて判斷した。
【根拠データ】 (1) 國內(nèi)外の分類機(jī)関による既存分類では、EPAでS (Suggestive Evidence of Carcinogenic Potential) (EPA Annual Cancer Report 2019 (Access on September 2020):2006年分類) に分類されている。 (2) ラットに本物質(zhì)を2年間混餌投與した試験では発がん性は認(rèn)められなかった。また、雌雄のマウスに本物質(zhì)を2年間混餌投與した試験では、最高用量で雌に肝細(xì)胞腺腫及びがん、雄で肺腺腫の発生率が増加した。なお、18ヵ月の投與後に認(rèn)められた體重増加抑制に基づき最高用量は最大耐量を超えたと結(jié)論され、最高用量でみられた腫瘍は毒性學(xué)的に有意ではないとみなされ、本物質(zhì)は発がん性なしと結(jié)論された (Canada Pesticides (2017))。 (3) 雌雄のマウスに本物質(zhì)を18ヵ月間又は2年間混餌投與した発がん性試験において、雌でリンパ/細(xì)網(wǎng)細(xì)胞系腫瘍 (lymphoreticular tumors)、肝細(xì)胞がん及び肝細(xì)胞腺腫の発生頻度増加が認(rèn)められたが、明らかな毒性を示した高用量のみで認(rèn)められ、遺伝毒性も認(rèn)められていない (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。
【參考データ等】 (4) EPAは、本物質(zhì)の殘留基準(zhǔn)値設(shè)定に関する最近の評価において、マウスの発がん性試験で認(rèn)められた肝臓及び肺における腫瘍は一般的にマウスでみられる腫瘍であり、他の悪影響がみられる過剰な用量でのみ認(rèn)められたとしている (Federal Register Vol.78, No.54 (2013))。 (5) 雌雄のラット及びマウスに本物質(zhì)を2年間混餌投與した慢性毒性/発がん性併合試験では、発がん性は認(rèn)められなかった (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。
生殖毒性
【分類根拠】 (1)~(4) より、親動物毒性用量で、生殖影響、児動物、胎児への影響がみられたことから區(qū)分2とし、また、(1)、(2) より、授乳影響が考えられたため、「授乳に対する又は授乳を介した影響」を追加した。なお、新たな情報(bào)源の使用により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌による3世代繁殖試験において、200 ppm投與群P世代において、発育及び摂餌量に僅かな一時(shí)的抑制が認(rèn)められ、同群F1世代の哺育期間中に顕著な死亡率増加が生じた。このため、200 ppm投與群の試験はF1世代で終了とされている。50 ppm投與群では、腹數(shù)及び平均同腹児數(shù)に検體投與の影響は認(rèn)められなかったが、全世代の児動物で死亡率の僅かな増加が認(rèn)められ、有意差はないものの哺育21日目の同腹児數(shù)は対照群より少なかった (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。 (2) ラットを用いた混餌投與による拡張1世代繁殖毒性試験において、P親動物に毒性がみられない用量 (1.5 mg/kg/day) において、児動物毒性 (生後21日での甲狀腺/上皮小體重量増加 (雌))、F1世代の離乳後の影響 (生後90日でのT4減少 (雌)) がみられた。P親動物に毒性 (活動性低下、アルカリ性ホスファターゼ活性増加、接觸時(shí)の発聲、取り扱い時(shí)の反応亢進(jìn)、體重減少等) がみられる用量 (7.5 mg/kg/day) で児動物毒性 (生後1~5日での死亡の増加 (哺育1日で痙攣を起こした母動物の6匹の児の喪失を含む)、生存率減少、生後21日の體重減少、生後7~21日の體重増加量減少、生後21日での海馬回と脳梁の厚さの減少 (雄)) がみられ、F1世代の離乳後の影響 (體重減少、取り扱いの反応亢進(jìn)、立ち上がり減少、活動性低下、アルカリ性ホスファターゼ活性増加、AST、ALT及びGGT増加、ビリルビン増加、肝細(xì)胞空胞化、扁桃體の神経変性 (1例) 等)、生殖毒性 (F1出生児數(shù)のわずかな減少、子宮絶対重量減少、F1雌動物で発情間期の持続、発情前期増加、原始卵胞の増加等) がみられている (Canada Pesticides (2017))。 (3) 妊娠ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による発生毒性試験において、母動物毒性 (15 mg/kg/day以上で體重増加抑制、摂餌量低下) がみられる用量で胎児に尿管拡張及び両側(cè)性の腎盂拡張が認(rèn)められている (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。 (4) 妊娠ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による発生毒性試験において、母動物毒性 (12 mg/kg/dayで體重増加抑制) がみられる用量において、胎児に低體重が認(rèn)められている (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。
【參考データ等】 (5) 妊娠ウサギを用いた強(qiáng)制経口投與による発生毒性試験において、母動物毒性 (體重減少、流産、感染癥の悪化) がみられる用量において、胎児に影響はみられていない (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。
特定標(biāo)的臓器毒性 (単回ばく露)
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分1 (神経系)、區(qū)分3 (麻酔作用) とした。なお、新たな情報(bào)源の使用により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì) (原液50 cc) を摂取した17歳の男性農(nóng)場労働者で、昏睡、呼吸低下、動脈性低血圧、徐脈がみられた (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007))。 (2) ボランティア2人へ本物質(zhì) (0.25 mg/kg) を単回経口投與した結(jié)果、眠気、見當(dāng)識障害、発話不明瞭、脈拍數(shù)、血圧低下がみられた (EPA Pesticides RED (1995)、JMPR (1999)、HSDB (Access on June 2020))。 (3) ラットの急性経口神経毒性試験において、最低用量 (50 mg/kg、區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上で、體重減少、運(yùn)動活動低下がみられた。200 mg/kg (區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上で、腹部汚染 (soiled perioculus)、呼吸緩除、前肢握力低下、800 mg/kg (區(qū)分2の範(fàn)囲) 以上で、過敏癥、後肢握力異常、痙攣、歩行不能等がみられた (Canada Pesticides (2017))。
特定標(biāo)的臓器毒性 (反復(fù)ばく露)
【分類根拠】 本物質(zhì)のヒトでの反復(fù)ばく露に関する報(bào)告はない。実験動物では、(1)~(4) より區(qū)分1の用量から中樞神経系、肝臓への影響がみられていることから、區(qū)分1 (中樞神経系、肝臓) とした。情報(bào)の再検討により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) イヌの90日間カプセル経口投與試験では、1.0 mg/kg/day (區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上で中樞神経系の抑制、運(yùn)動失調(diào)、回帰性の直腸溫及び心拍數(shù)低下、肝細(xì)胞肥大がみられたとの報(bào)告がある (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、JMPR (1988)、EPA Pesticides RED (1995))。 (2) ラットの2年間混餌投與試験では、50 ppm (ガイダンス換算値: 2.5 mg/kg/day、區(qū)分1の範(fàn)囲) で神経過敏、興奮性及び攻撃性がみられたとの報(bào)告がある (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、EPA Pesticides RED (1995))。 (3) マウスの2年間混餌投與試験では、25 ppm (ガイダンス換算値: 1.25 mg/kg/day、區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上の雌で肝臓の過形成性結(jié)節(jié)、好塩基性肝細(xì)胞変性及び斑狀血管拡張、100 ppm (ガイダンス換算値: 5 mg/kg/day、區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上の雄で攻撃行動、400 ppm (ガイダンス換算値: 20 mg/kg/day、區(qū)分2の範(fàn)囲) の雄で自発運(yùn)動の亢進(jìn)、立毛及び円背位の増加、肝腫瘤がみられたとの報(bào)告がある (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、EPA Pesticides RED (1995))。 (4) ラットの21日間吸入ばく露試験では、0.1 mg/L (粉じん、區(qū)分2の範(fàn)囲) 以上で呼吸困難、音に対する感受性低下、指診に対する過敏性、攻撃性がみられたとの報(bào)告がある (食安委 農(nóng)薬?動物用醫(yī)薬品評価書 (2007)、EPA Pesticides RED (1995))。
誤えん有害性*
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項(xiàng)目名が変更となった。本有害性クラスの內(nèi)容に変更はない。