急性毒性
経口
ラットの経口LD50値として、33.5-3,200 mg/kgの範(fàn)囲で複數(shù)の報(bào)告 (環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012)、PATTY (6th, 2012)、NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EU-RAR (2003)、ACGIH (7th, 2001)、EHC 191 (1997)、IARC 19 (1979)、ECETOC JACC (1995)) がある。分類ガイダンスに基づき、最も多くのデータ (340 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)、EHC 191 (1997)、ECETOC JACC (1995)、IARC 19 (1979))、1,250 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)、ECETOC JACC (1995))、1,337 mg/kg (環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012))、1,350 mg/kg (EHC 191 (1997)、EU-RAR (2003)、ECETOC JACC (1995))、1,500 mg/kg (ECETOC JACC (1995)) が該當(dāng)する?yún)^(qū)分4とした。
経皮
ラットの経皮LD50値として、300-600 mg/kg (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008))、ウサギの経皮LD50値として、280 mg/kg (PATTY (6th, 2012))、294 mg/kg (環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012))、295 mg/kg (IARC 19 (1979)、EHC 191 (1997)、ECETOC JACC (1995))、300 mg/kg (EU-RAR (2003))、640 mg/kg (EHC 191 (1997)、EU-RAR (2003)、ECETOC JACC (1995))、640 mg/kg (環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012))、750 mg/kg (IARC 19 (1979)、EHC 191 (1997)、ECETOC JACC (1995))、950 mg/kg (IARC 19 (1979)、EHC 191 (1997))、295-950 mg/kg (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分3とした。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
ラットの4時(shí)間吸入LC50値として、3.6 mg/L (1,221 ppm) (EHC 191 (1997)、NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、IARC 19 (1979)、EU-RAR (2003)、ECETOC JACC (1995)、PATTY (6th, 2012)、> 5.1 mg/L (> 1,740 ppm) (EHC 191 (1997)、NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EU-RAR (2003)、ECETOC JACC (1995)、14.4 mg/L (4,522 ppm) (PATTY (6th, 2012)) の3件の報(bào)告がある。區(qū)分3と區(qū)分4とにそれぞれ1件づつ該當(dāng)し、1件は區(qū)分を特定できないデータであるため、LC50値の最小値が該當(dāng)する?yún)^(qū)分3とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (5,222 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
エアロゾルを用いたラットのLC50値として、11,100 mg/m3 (1時(shí)間 (4時(shí)間換算値:2.75mg/L))、26,000 mg/m3 (0.5時(shí)間 (4時(shí)間換算値:3.25mg/L))、7,500 mg/m3 (2時(shí)間 (4時(shí)間換算値:3.75mg/L)) (EHC 191 (1997)、NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分4とした。なお、上述の1時(shí)間、0.5時(shí)間、2時(shí)間ばく露における各LC50値をエアロゾル (ミスト) として4時(shí)間換算値に換算すると、飽和蒸気圧濃度 (15.4 mg/L) より低くなり、蒸気相當(dāng)となるが、エアロゾルでの試験との記載 (EHC 191 (1997)) に基づき、mg/L を単位とする粉じん及びミストの基準(zhǔn)値を適用した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギに本物質(zhì)の原液を3分間半閉塞適用した皮膚刺激性試験 (OECD TG準(zhǔn)拠) において、表層壊死、軽度の浮腫及び変色が認(rèn)められ、病理組織學(xué)的検査では適用部位で深部に至る限局性壊死、壊死部での表皮付屬器消失、病巣周囲の中等度表皮過(guò)形成及びびまん性炎癥反応が認(rèn)められた (EU-RAR (2002)) との報(bào)告がある。また、ウサギに本物質(zhì)の原液を1分間適用した結(jié)果、腐食反応を示した (EU-RAR (2002)、ECETOC JACC (1995)) との報(bào)告がある。さらに、ヒトにおいて1967-1992 年の間に2 人の作業(yè)員は皮膚の腐食のため入院が必要であった (EU-RAR (2002))。以上の結(jié)果から區(qū)分1Aとした。なお、本物質(zhì)は、EU DSD分類において「C; R35」、EU CLP分類において「Skin Corr. 1A H314」に分類されている。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギを用いた眼刺激性試験において、原液の適用により強(qiáng)い刺激性を示し、投與後20日後に眼瞼の瘢痕、角膜混濁が持続することが報(bào)告されている (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EHC 191 (1997)、EU-RAR (2002))。また、ヒトに対しても、眼刺激性を示すとの記載がある (PATTY (6th, 2012))。以上の結(jié)果から區(qū)分1とした。
呼吸器感作性
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
ヒトにおいて、1989年以來(lái)アクリル酸の工業(yè)製品を用いた450人以上の労働者に感作性癥狀が認(rèn)められていないという報(bào)告 (EU-RAR (2002)) がある。また、実験動(dòng)物では陽(yáng)性と陰性両方の結(jié)果がある。モルモットを用いた修正スプリットアジュバント試験において、皮膚反応は0/10匹であり陰性を示した (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EHC 191 (1997)、EU-RAR (2002))。モルモットを用いた修正スプリットアジュバント試験では、精製したアクリル酸は陰性であったが、市販のアクリル酸では陽(yáng)性を示した (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EU-RAR (2002))。なお、EU-RAR (2002) やSIAP (2001) ではアクリル酸に含まれる不純物や重合阻害剤が皮膚感作性を示すが、精製されたアクリル酸では皮膚感作性を示さないとしている (EU-RAR (2002)、SIAP (2001))。以上の結(jié)果から、アクリル酸自體は皮膚感作性を持たないと判斷し區(qū)分外とした。
生殖細(xì)胞変異原性
ガイダンスの改訂により「區(qū)分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoではマウスの優(yōu)性致死試験及びラット骨髄細(xì)胞の染色體異常試験で陰性結(jié)果が得られている (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012)、EU-RAR (2003))。In vitroでは細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の遺伝子突然変異試験 (HGPRT遺伝子座) で陰性である (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EU-RAR (2003)) が、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞のマウスリンフォーマ試験、染色體異常試験では陽(yáng)性である (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EU-RAR (2003))。また、仔ウシ胸腺DNAの付加體形成試験で陽(yáng)性 (環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012))、ラット肝臓初代培養(yǎng)細(xì)胞の不定期DNA合成試験、シリアンハムスター胚細(xì)胞 (SHE) の不定期DNA合成試験及び小核試験では陰性 (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012)、EU-RAR (2003)) である。
発がん性
IARCでグループ3 (IARC 71 (1999))、ACGIHでA4 (ACGIH (7th, 2001)) に分類されていることから「分類できない」とした。なお、ラットの2年間 (104 週間) 吸入がん原性試験、マウスの2年間 (104 週間) 吸入がん原性試験 (いずれも、厚生労働省委託がん原性試験結(jié)果 (Access on May 2014)) でいずれもがん原性は認(rèn)められていない。また、SIAP (2001)、EU-RAR (2003) で、「本物質(zhì)はラットの経口投與及びマウスの経皮適用による発がん性の証拠はない。また、ヒトばく露と関連した発がん性データはない」と報(bào)告されている。ガイダンスの改訂により區(qū)分を修正した。
生殖毒性
ラットを用いた経口経路 (飲水) での2世代生殖毒試験において、生殖能に影響はみられていないが、親動(dòng)物に一般毒性 (體重増加抑制、摂水量の低下、腺胃粘膜の軽度な浮腫を伴った前胃境界縁の軽度な角化亢進(jìn)) がみられる用量で児動(dòng)物の體重増加抑制、発育分化遅延 (耳管開(kāi)通遅延、眼瞼開(kāi)裂遅延) がみられた (EU-RAR (2002))。 催奇形性試験としては、ラットを用いた吸入経路の試験において、母動(dòng)物毒性がみられる用量で胎児體重の低値がみられた (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008))。なお、同一文獻(xiàn)を引用した環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012) には、「吸収胚と死亡胎児の増加」の記載があったが、原著 (Saillenfait et al., 1999) には吸収胚と死亡胎児の増加には群間で差がみられないとして影響を否定していた。また、ウサギを用いた吸入経路の試験では、母動(dòng)物毒性がみられる用量で児の発生に影響がみられなかった (EU-RAR (2002))。いずれにおいても、催奇形性はみられていない。 上記のとおり、母動(dòng)物に影響がみられる用量で児に影響が認(rèn)められたが、発育分化の遅延、胎児體重の低値は発生指標(biāo)のわずかな変化に該當(dāng)することから、分類できないとした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
ラットに、経口経路で肝細(xì)胞の変性及び壊死 (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EHC 191 (1997))、嗜眠 (EU-RAR (2002))、吸入経路で呼吸器への刺激による鼻周囲の濕潤(rùn)、痂皮形成、腹式呼吸、呼吸困難、嗜眠、刺激への無(wú)反応、気管支粘膜の強(qiáng)い刺激性及び重度の炎癥、気管支腔內(nèi)への滲出物、肺胞腔內(nèi)のマクロファージ、肺実質(zhì)內(nèi)での限局性炎癥、肺出血、肺水腫、腎臓のうっ血、肝細(xì)胞及び腎尿細(xì)管の変性 (NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、EU-RAR (2002)、EHC 191 (1997)、ECETOC JACC (1995)、ACGIH (7th, 2001))、ウサギに経皮経路で無(wú)気力、努力性呼吸、全身癥狀の低下、剖検結(jié)果で肺水腫 (EU-RAR (2002))、呼吸困難 (ECETOC JACC (1995)) がそれぞれ報(bào)告されている。 なお、呼吸器、腎臓に対する影響は區(qū)分1に、肝臓への影響は區(qū)分2に相當(dāng)するガイダンス値の範(fàn)囲でみられた。 以上より、區(qū)分1 (呼吸器、腎臓)、區(qū)分2 (肝臓) とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
NITE初期リスク評(píng)価書(shū) (2008)、環(huán)境省リスク評(píng)価第10巻 (2012)、EU-RAR (2002)、ACGIH (7th, 2001) にラットに90日間飲水投與した試験報(bào)告が3件あり、うち1報(bào)において區(qū)分2の上限の用量 (2,000 ppm: 100 mg/kg/day相當(dāng)) で、雄にのみ體重増加抑制がみられたとの記述があるが、標(biāo)的臓器は特定できない。他の2報(bào)告は區(qū)分2を超える用量で、腎臓、消化管、肝臓への影響がみられており、すなわち、経口経路では本物質(zhì)は區(qū)分外相當(dāng)である。 一方、吸入経路では、上記情報(bào)源に加えて、厚労省委託がん原性試験報(bào)告 (Access on June 2014) より、本物質(zhì)蒸気をマウス及びラットに90日間又は2年間吸入ばく露した複數(shù)の試験において、區(qū)分1の濃度 (2-40 ppm: 0.0059-0.118 mg/L/6hr/day) から鼻腔の組織変化 (嗅上皮の変性、萎縮、呼吸上皮化生、呼吸上皮の扁平上皮化生、嗅神経線維束の萎縮、鼻咽頭のエオジン好性変化など) が認(rèn)められたとの記述より、區(qū)分1 (呼吸器) に分類した。なお、マウスの90日間吸入ばく露試験では、區(qū)分1の濃度からヘモグロビン濃度の減少がみられ、血液系への影響が示唆されたものの、他のマウス及びラットの試験では一貫した全身性影響は認(rèn)められておらず、本物質(zhì)ばく露による有害性影響は鼻腔への局所影響に限定されると考えられた。
吸引性呼吸器有害性
データ不足のため分類できない。