急性毒性
経口
ラットを用いた急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP)のLD50値951 mg/kg(雄)、783 mg/kg(雌)(厚労省報告 (Access on September 2008)、SIDS (2004))の低値783 mg/kgから區(qū)分4とした。
経皮
ウサギを用いた経皮投與試験(FIFRA Pesticide Assessment Guidelines、GLP)のLD50値1,700 mg/kg(雄)、2,200 mg/kg(雌)(SIDS (2004))から低値1,700 mg/kgをとり區(qū)分4とした。
吸入
吸入(ガス): GHS定義上の液體であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
吸入(蒸気): 本物質(zhì)の25℃での飽和蒸気圧濃度は1.3 mg/L(197 ppm) である。ラットを用いた1時間蒸気吸入ばく露試験(Equivalent to OECD 403、GLP)のLC50値は>1.14 mg/L(換算値>173 ppm)(SIDS (2004))であるから、気體基準を適用する。4時間換算LC50値は>87 ppmで、區(qū)分を特定できないので分類できない。
吸入(ミスト): ラットを用いた4時間エアロゾル吸入ばく露試験(OECD TG 403、GLP)のLC50値2.8 mg/L (SIDS (2004))から、區(qū)分4とした。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性?腐食性試験(OECD TG 404、GLP)で、「4時間塗布で3匹とも2より大きいスコアがなく、軽度(mild)の皮膚刺激性」(SIDS(2004))である旨の記述から、國連GHS皮膚刺激性區(qū)分3に相當(dāng)すると思われるが、國內(nèi)では不採用區(qū)分につき、區(qū)分外とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギを用いた眼刺激性?腐食性試験(OECD TG 405、GLP)で、「3匹のウサギの眼に滴下し24時間後に洗浄、14日間観察したところ、いずれも軽度/中程度(mild/moderate)の眼刺激性を示した。1匹のみ7日後も結(jié)膜の影響が殘ったが、14日後には消失」(SIDS(2004))との記述から、區(qū)分2Aとした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:「13匹のモルモットのうち8匹で陽性を示したという1936年のデータがあるが、判定の基準が不明瞭なので信頼できない」(SIDS(2004))旨、結(jié)論されているので、分類できない。
生殖細胞変異原性
體細胞in vivo変異原性試験(ラット赤血球を用いる小核試験)(OECD TG 474、GLP)で「陰性」(SIDS (2004))との記述から區(qū)分外とした。
発がん性
主要な國際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。
生殖毒性
ラットを用いた経口投與による反復(fù)投與毒性試験と生殖?発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG 422、GLP)で、「雌に前胃壁の肥厚、扁平上皮の増生、びらんおよび潰瘍、雌雄に體重増加抑制および摂餌量減少が見られた用量で、生殖能および児に対する影響は認められなかった」(厚労省報告 (Access on September 2008)、SIDS (2004))との記述があるが、簡易試験であり、他にデータがないので、分類できない。
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットを用いた急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP)において、「生存動物で自発運動の低下と歩行異常が見られた」(厚労省報告 (Access on September 2008))および、マウスを用いた吸入ばく露試験で、「呼吸能力の低下と感覚刺激性」(SIDS (2004)))との記述から、區(qū)分3(麻酔作用、気道刺激性)とした。
特定標的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ラットを用いた経口投與による反復(fù)投與毒性試験と生殖?発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG 422、GLP)で、「雌に前胃壁の肥厚、扁平上皮の増生、びらんおよび潰瘍、雄で腎臓の近位尿細管上皮における硝子滴沈著の増強」(厚労省報告 (Access on September 2008)、SIDS (2004))との記述がある。一方、ラットを用いた反復(fù)吸入ばく露試験(OECD TG 412、GLP)で、「鼻粘膜、気管、気管支の損傷、骨髄細胞、赤血球細胞の増加」(SIDS(2004))との記述がある。胃、呼吸器系、造血系への影響は區(qū)分1のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)で見られた。腎臓の癥狀は雄ラットに特異的な影響といえるので採用しない。以上より、區(qū)分1(胃、呼吸器系、造血系)とした。
吸引性呼吸器有害性
データがないので分類できない。