急性毒性
経口
ラットにおける、LD50値 4960および6800mg/kg bw(SIDS, access on 8. 2008)に基づき區(qū)分外とした。
経皮
ラットおよびウサギにおけるLD50値 2000以上および2250mg/kg bw(SIDS, access on 8. 2008)に基づきJIS分類基準の區(qū)分外(國連分類基準の區(qū)分5)とした。
吸入
吸入(ガス): GHS定義による液體である。
吸入(蒸気): データなし
吸入(ミスト): データなし
皮膚腐食性?刺激性
ウサギ24時間ばく露試験では「中程度から強度(markedly)の刺激性」「中程度の紅斑および浮腫」を示した(SIDS, access on 8. 2008)。EU分類においてもR38(區(qū)分2または3相當)であり、ヒトにおいて1から8%溶液(溶媒不明)を48時間適用した場合には刺激性はなかったとの報告があるが、1,4,8%(ワセリンに混合)を24時間適用した場合に、8%で僅かな刺激性が認められた(SIDS, access on 8. 2008)ことから、區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギにおいて刺激性は認められていない(SIDS, access on 8. 2008)ことから、區(qū)分外とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:ヒトでの疫學データおよびモルモットを用いた動物試験において陽性結(jié)果 (SIDS, access on 8. 2008)、EU分類にてR43(區(qū)分1相當)に分類されている(EU-Annex1, access on 8. 2008)ことから區(qū)分1とした。
生殖細胞変異原性
マウスの骨髄細胞および末梢赤血球を用いた小核試験(體細胞in vivo変異原性試験)における陰性結(jié)果(SIDS, access on 8. 2008)に基づき區(qū)分外とした。In vitro試験においては、エームス試験およびチャイニーズハムスターを用いた染色體異常試験(SIDS (access on 8. 2008))において陰性結(jié)果を示し、CHO細胞による染色分體交換試験およびマウス胚性幹細胞を用いたDNA損傷試験(JECFA (Series52 Annex4,6, 2004))にて陽性結(jié)果を示した。
発がん性
ラットを用いた試験において、雌雄で発がん性は認められていない。マウスにおける試験では、雌に悪性リンパ腫の増加がみられたが、”悪性リンパ腫とリンパ様過形成の區(qū)別は困難であり、不明瞭な証拠”と結(jié)論されている(NTP TR-505, 2003)。ラット試験では區(qū)分外であるが、マウス試験の結(jié)果から分類できないとした。
生殖毒性
妊娠期間にラットに経口投與した試験で、母動物に體重増加抑制がみられる投與量において、著床不全または著床後胚損失による妊娠率の減少(用量依存性)がみられた(JEFCA, series52, Annex4, (2004))ことから、區(qū)分2とした。
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
データなし
特定標的臓器?全身毒性(反復ばく露)
ラットの14日間経口投與試験で、1140mg/kg day(90日換算175.4mg/kg day)で鼻腔呼吸上皮に扁平上皮化生などの変化がみられている(SIDS (access on 8. 2008))が、ガイダンス値の範囲外であるため分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
データなし