急性毒性
経口
ラットのLD50値は3件(900-1200 mg/kg、670 mg/kg(雄)および784 mg/kg(雌))(DFGMAK-Doc. 2(1991))あり、全て區(qū)分4に該當(dāng)する。
経皮
ラットの2000 mg/kg投與で死亡はなく、LD50値は >2000 mg/kg bw(DFGMAK-Doc. 2(1991))であることから、區(qū)分外とした。
吸入: ガス
GHSの定義における固體である。
吸入: 蒸気
データなし。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】 (1)、(2)より、區(qū)分2とした。なお、新たな知見に基づき分類結(jié)果を変更した。舊分類からEUでGHS區(qū)分が追加されたため、急性毒性(吸入)項(xiàng)目を見直した(2022年度)。
【根拠データ】 (1)ラットのLC50:0.25 mg/L(雄:0.21 mg/L、雌:0.28 mg/L)(OECD TG 403、GLP)(CLH Report (2021)) (2)ラットのLC50:0.5 mg/L(雄:0.5 mg/L、雌:0.57 mg/L)(GLP)(ECHA RAC Opinion (2021))
【參考データ等】 (3)本物質(zhì)は、EU CLHにおいて、區(qū)分2に分類されている。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギに本物質(zhì)73.1%を含む製剤0.1 mLを4または1時(shí)間適用した皮膚刺激性試験において、4時(shí)間の適用で刺激物と評(píng)価された(DFGMAK-Doc. 2(1991))。一方、10人のヒトボランティアに500~1000 ppmのプロピレングリコール溶液を24時(shí)間の閉塞塗布した試験で、4人に軽度、3人に明らかな皮膚の発赤が見られ、72時(shí)間後に6人が回復(fù)した。さらに1~2週間経過後2回目の適用では8人がやや重度の皮膚反応(紅斑や丘疹)を示した(DFGMAK-Doc. 2(1991))と報(bào)告されている。以上の動(dòng)物およびヒトでの試験結(jié)果に基づき區(qū)分2とした。なお、EU分類ではR38である。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギに12.5%の濃度で適用し、強(qiáng)い刺激物(a strong irritant)と評(píng)価(DFGMAK-Doc. 2(1991))され、EU分類ではR41と分類されている(EC-JRC(ESIS)(Access on July 2011))ことから、區(qū)分1とした。
呼吸器感作性
データなし。
皮膚感作性
ヒト被験者を用いた皮膚感作性試験により、最終の惹起試験で15人中5人(33%)が陽性反応を示し、本物質(zhì)の分類として感作性あり(sensitizing)とされている(DFGMAK-Doc. 2(1991))。また、職業(yè)ばく露では皮膚炎など皮膚疾患を有する労働者の皮膚塗布試験の結(jié)果、陽性反応が認(rèn)められた多數(shù)の報(bào)告(DFGMAK-Doc. 2(1991))がある。動(dòng)物では、モルモットのマキシマイゼーション試験で陽性率は22%~40%を示し、本物質(zhì)にはアレルギー作用がある(DFGMAK-Doc. 2(1991))と報(bào)告されている。さらに、(Contact Dermatitis(Frosch)に接觸アレルギー物質(zhì)として掲載されている(Contact Dermatitis(4th, 2006)、List1相當(dāng))。以上の知見により、特に職業(yè)ばく露を受けたヒトで、皮膚パッチテストによる陽性反応が高頻度に報(bào)告されていることから、區(qū)分1Aとした。
生殖細(xì)胞変異原性
マウスに経口投與による小核試験(in vivo変異原性試験)において、陰性の結(jié)果(DFGMAK-Doc. 2(1991))に基づき區(qū)分外とした。なお、in vitro試験としては、エームス試験、およびマウスリンパ腫試験でいずれも陰性の結(jié)果(DFGMAK-Doc. 2(1991))が報(bào)告されている。
発がん性
データ不足。なお、1群雌雄各20匹のラットに1濃度(0.1%)のみ2年間混餌投與した試験で、無投與の対照群と比べ腫瘍発生頻度の増加は認(rèn)められなかった(DFGMAK-Doc. 2(1991))と報(bào)告されている。
生殖毒性
ラットを用いた二世代試験で、親動(dòng)物の毒性が500 ppmで観察され、仔の発達(dá)および生存への悪影響が1000 ppmで報(bào)告された(EPA RED(2005))とあるが、仔の悪影響についての詳細(xì)な記載がなく不明であり、性機(jī)能および生殖能に及ぼす影響についてもデータが具體的に示されていないので「分類できない」とした。なお、妊娠ラットの器官形成期に経口投與した試験において、呼吸音異常、體重増加抑制、摂餌量低下など母動(dòng)物の一般毒性が現(xiàn)れた用量で、胎仔の重量減少および軽度の骨化遅延を除き胎仔毒性および催奇形性は認(rèn)められなかった(DFGMAK-Doc. 2(1991))と報(bào)告されている。
特定標(biāo)的臓器毒性 (単回ばく露)
ラットの急性経口毒性試験で神経毒性が観察され、300 mg/kg以上で立毛、脊柱の上方彎曲、900 mg/kgで活動(dòng)低下、虛脫、腹筋の緊張低下、正向反射の低下、呼吸數(shù)減少であったとの記述(EPA RED(2005))に基づき、用量がガイダンス値區(qū)分2に相當(dāng)していることから區(qū)分2(神経系)とした。
特定標(biāo)的臓器毒性 (反復(fù)ばく露)
ラットの90日間混餌投與試験(0.002~0.1%)において、高濃度群(0.1%)で見られた肝臓と下垂體の重量低下を除き、血液學(xué)的および生化學(xué)的変化は見られず、病理組織學(xué)的にも顕著な所見は報(bào)告されていない(DFGMAK-Doc. 2(1991))。また、イヌの90日間混餌投與試験(55~495 mg/kg/day)において、摂餌量低下、體重増加抑制、軽度の貧血が現(xiàn)れたが、その他には悪影響は認(rèn)められず、NOELは165 mg/kg/dayと報(bào)告されている(DFGMAK-Doc. 2(1991))。以上の結(jié)果から、経口経路で區(qū)分外相當(dāng)と見なせるが、他経路のデータはなくその影響について不明であり、特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)の分類としては「分類できない」とした。
誤えん有害性*
データなし。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項(xiàng)目名が変更となった。