急性毒性
経口
【分類根拠】 ラットのLD50値として、(1)~(7)のデータが報告されており、1件が區(qū)分4、6件が區(qū)分外に該當(dāng)する。よって、最も件數(shù)の多い區(qū)分を採用し、區(qū)分外とした。
【根拠データ】 (1)ラットのLD50値:433 mg/kg(BUA Report(1993)) (2)ラットのLD50値:>5,000 mg/kg(BUA Report(1993)) (3)ラットのLD50値:ca.7,000 mg/kg(BUA Report(1993)) (4)ラットのLD50値:7,000 mg/kg(BUA Report(1993)) (5)ラットのLD50値:>7,000 mg/kg(BUA Report(1993)) (6)ラットのLD50値:>7,940 mg/kg(BUA Report(1993)) (7)ラットのLD50値:12,000 mg/kg(BUA Report(1993))
経皮
【分類根拠】 ウサギのLD50値として、(1)のデータが報告されており、區(qū)分外とした。
【根拠データ】 (1)ウサギのLD50値:> 7,940 mg/kg(BUA Report(1993))
吸入:ガス
【分類根拠】 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
吸入:粉じん及びミスト
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】 (1)~(3)より、區(qū)分外とした。
【根拠データ】 (1)被験者6名の皮膚に本物質(zhì)(個體の狀態(tài))を24時間適用したが、刺激性は示さなかったとの報告がある(BUA 126(1993))。 (2)繰り返しパッチ試験において、皮膚刺激の徴候は示さなかったとの報告がある(BUA 126(1993))。 (3)ウサギを用いた皮膚刺激性試験(FHSA method)において24時間適用で6/6例に反応なしとの記載がある(BUA 126(1993))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】 (1)より、區(qū)分外とした。
【根拠データ】 (1)ウサギを用いた眼刺激性試験(FHSA method)において、適用後24時間で6/6例にわずかな反応が見られたが、48時間以內(nèi)に回復(fù)したとの記載がある(BUA 126(1993))。
呼吸器感作性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】 (1)~(7)より、區(qū)分1とした。
【根拠データ】 (1)1,698人に対してパッチテストをした結(jié)果、25人で陽性反応を示したとの報告がある(BUA Report No. 126(1993))。 (2)男性78人、女性70人に対してパッチテストをした結(jié)果、男性は50/78(64%)で、女性は33/70(74%)で陽性反応を示したとの報告がある(BUA Report No. 126(1993))。 (3)特定の靴を著用して接觸性皮膚炎を発癥した21人に対してパッチテストを?qū)g施したところ、本物質(zhì)1%調(diào)剤と陽性反応を示したとの報告がある(BUA Report No. 126(1993))。 (4)ゴムに対して接觸性皮膚炎を発癥した21人中9人が、本物質(zhì)に対して陽性反応を示したとの報告がある(BUA Report No. 126(1993))。 (5)ゴム若しくはビニル手袋にアレルギー癥狀を示す21人のうち1人が、本物質(zhì)に対して陽性反応を示したとの報告がある(BUA Report No. 126(1993))。 (6)2-メルカプトベンゾチアゾール(CAS:149-30-4)に対して感作反応を示す17人に対して本物質(zhì)1%溶液でパッチテストを行ったところ、全ての被験者が陽性反応を示し、また、20人の非アレルギー患者を?qū)澫螭趣筏繉澫笤囼Yでは陰性だったとの報告がある(BUA Report No. 126(1993))。 (7)モルモットを用いたMaximization試験で感作反応が見られたとの記載がある(BUA Report No. 126(1993)、GESTIS(Accessed Jul. 2018))。
【參考データ等】 (8)鉱山で使用されるランプのケーブルに含有されていた本物質(zhì)により接觸過敏癥を発癥した鉱夫の事例が記載されている(HSDB(2002)、BUA Report No. 126(1993))。 (9)EU CLPでは本物質(zhì)をSkin Sens. 1に分類している。
生殖細胞変異原性
【分類根拠】 In vivoのデータはないが、(1)で類似物質(zhì)での陰性結(jié)果があること、及びin vitroにおいて、細菌を用いた復(fù)帰突然変異試験及び乳類培養(yǎng)細胞を用いた染色體異常試験で陰性であったことから、ガイダンスに従い分類できないとした。
【根拠データ】 (1)類似物質(zhì)MBT(2-Mercaptobenzothiazole) のin vivo ラット小核試験で陰性の結(jié)果であった(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。 (2)In vitroでは、細菌を用いた復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細胞を用いた試験は陰性あるいは評価できなかった(GESTIS(Accessed Jul. 2018))。 (3)In vitroでは、細菌を用いた復(fù)帰突然変異試験で陰性であった(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。 (4)In vitroでは、哺乳類培養(yǎng)細胞を用いた染色體異常試験で陰性であった(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。
発がん性
【分類根拠】 発がんに関して、本物質(zhì)の利用可能なヒトを?qū)澫螭趣筏繄蟾妞悉胜ぁ?(2)で既存分類はなく、(1)の実験動物による陰性の報告はあるが、データ不足で分類できないとした。
【根拠データ】 (1)2系統(tǒng)のマウスの18ヵ月経口投與による発がん性試験において、最高用量の1,577 ppmにおいて対照群と比べて有意に高い腫瘍の発生はみられなかった(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。 (2)國內(nèi)外の分類機関による既存分類はない。
【參考データ等】 (3)試験條件は不明であるものの、発がん性は示さなかったとの報告がある(GESTIS(Accessed Jul. 2018))。 (4)類似物質(zhì)MBT(2-Mercaptobenzothiazole)のラットにおける2年間混餌投與による発がん性試験において、背景データを考慮すると対照群と比較して有意な結(jié)果は得られず、明確な発がん性は結(jié)論づけられなかった(REACH登録情報 Accessed Sept. 2018))。
生殖毒性
【分類根拠】 (1)のように本物質(zhì)の発生毒性は認められず、(2)、(3)のように類似物質(zhì)MBTについても生殖毒性影響や発生影響は検出されなかった。結(jié)論として、本物質(zhì)(MBTS)に関して発生影響はないと考えられるものの繁殖毒性に関する知見がなく、データ不足のため分類できない。
【根拠データ】 (1)ラットに対するMBTSの発生毒性として、最高用量の 596mg/kg/day の投與においても胎児毒性および催奇形性の影響が見られなかった(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018)、GESTIS(Accessed Sept. 2018))。
【參考データ等】 (2)ラットによるMBTの2世代繁殖毒性試験では、生殖能に関する影響は見られていない(GESTIS(Accessed Sept. 2018))。 (3)妊娠ウサギに対するMBTの発生毒性試験では、50, 150, 300 mg/kg/day の経口投與で発生毒性及び催奇形性を誘発しなかった。300 mg/kg/dayの投與により、母動物の體重増加の減少、肝臓重量の僅かな上昇がみられている(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
【分類根拠】 (1)のデータから本物質(zhì)は経口経路では區(qū)分外相當(dāng)であるが、他経路での毒性情報が不足しており、分類できないとした。
【根拠データ】 (1)區(qū)分2の範囲外の7,940 mg/kgの用量で経口投與した急性毒性試験ラットにおいて、1~3日後に食欲及び活動の抑制が見られたが、7日後の生存例の剖検においては、臓器に変化は見られなかった(REACH登録情報(Accessed Sept. 2018))。
特定標的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
【分類根拠】 (1)~(3)のデータから本物質(zhì)は経口経路では區(qū)分外相當(dāng)であるが、他経路での毒性情報が不足しており、分類できないとした。
【根拠データ】 (1)ラットの21日の経口投與試験で596 mg/kg/day(90日換算:139 mg/kg /dayの用量で一時的に體重増加抑制がみられた(BUA Report No. 126(1993))。 (2)ラットの3ヵ月の経口投與試験でガイダンス値の區(qū)分2の上限である100 mg/kg /dayの用量で酢酸、マレイン酸脫水素酵素活性の低下が認められているが、その他の毒性所見の記載はない(BUA Report No. 126(1993))。 (3)ラットの31日の経口投與試験ではガイダンスの區(qū)分2の範囲外である375、750、1500 mg/kg bw/day(90日換算:125、250、500 mg/kg bw/day)の用量で、體重増加抑制以外に影響は認められていない(BUA Report No. 126(1993))。
吸引性呼吸器有害性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。