急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分外 ラットのLD50値として、3,300 mg/kg、4,100 mg/kg (EU-RAR (2010)、HSDB (Access on June 2016))、5,000 mg/kg (EU-RAR (2010)) の3件の報(bào)告がある。これらに基づき、區(qū)分外 (國(guó)連分類基準(zhǔn)の區(qū)分5) とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分外 ウサギのLD50値として、>2,000 mg/kg (EU-RAR (2010))、3,000 mg/kg、3,600 mg/kg (HSDB (Access on June 2016)) の3件の報(bào)告に基づき、區(qū)分外 (國(guó)連分類基準(zhǔn)の區(qū)分5) とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。ラットのLC50値 (6時(shí)間) として、> 0.17 mg/m3 (4時(shí)間換算値:> 0.11 mg/L) (EU-RAR (2010)、DFGOT vol.13 (1999)、BUA 203 (1995)) との報(bào)告があるが、この値のみでは區(qū)分の特定ができないため、分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分外 ウサギの皮膚刺激性試験結(jié)果 (4時(shí)間塗布、OECD TG 404) では皮膚刺激性は認(rèn)められなかったことから (DFGOT suppl (2011)、EU-RAR (2010))、區(qū)分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分1 ウサギの眼刺激性試験 (OECD TG 405) では角膜、虹彩への影響が適用後28日まで持続して観察された (DFGOT suppl (2011)、EU-RAR (2010))。また、ウサギで軽度~中等度の刺激性も報(bào)告されていることから (DFGOT vol. 13 (1999))、眼損傷性があると判斷され、區(qū)分1とした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 區(qū)分1 モルモットのビューラー法による皮膚感作性試験では、50%溶液の誘発で12.5% (16例中2例) に陽(yáng)性反応が認(rèn)められたが (DFGOT suppl (2011))、ガイダンス値の15%以下であった。また、モルモットのマキシマイゼーション法では陰性 (DFGOT vol. 13 (1999))、マウスを用いた皮膚感作性試験 (LLNA法変法) では30%溶液の誘発で陰性であった (DFGOT vol. 13 (1999)、EU-RAR (2010))。一方、ヒトでは、本物質(zhì)の他、エポキシ化合物等を取り扱った皮膚炎発癥作業(yè)者を?qū)澫螭趣筏骏靴氓隶匹攻趣扦?、本物質(zhì)に陽(yáng)性反応を示す例が認(rèn)められている (EU-RAR (2010)) が、本物質(zhì)の製造工場(chǎng)従事者を?qū)澫螭趣筏恳邔W(xué)調(diào)査では、110~500例のすべての従事者で皮膚感作性は陰性であったとする報(bào)告もある (EU-RAR (2010)、DFGOT vol. 13 (1999))。本物質(zhì)は感作性物質(zhì)として、Frosch接觸アレルゲンリスト (Frosch et al. Contact Dermatitis 5th Ed. (2011)) に収載されている。 以上、多くの動(dòng)物試験やヒトの疫學(xué)調(diào)査で陰性との報(bào)告もあるものの、明確な証拠が不十分であることから、區(qū)分1とした。 本物質(zhì)は、EU CLP分類において、「Skin sens. 1 H317」に分類されている (ECHA C&L Inventory (Access on December 2015))。
生殖細(xì)胞変異原性
GHS分類: 分類できない ガイダンスの改訂により區(qū)分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、ラット、マウスの骨髄細(xì)胞を用いる小核試験で陰性、マウス骨髄細(xì)胞の染色體異常試験で陽(yáng)性、陰性の結(jié)果、マウス骨髄細(xì)胞の姉妹染色分體交換試験で陰性、ラットの肝臓を用いるDNA付加體形成試験で陽(yáng)性である (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005)、EU-RAR (2010)、DFGOT suppl (2011)、環(huán)境省リスク評(píng)価第3巻 (2004)、NTP DB (Access on June 2016))。In vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞のマウスリンフォーマ試験で陰性、遺伝子突然変異試験で陽(yáng)性、陰性の結(jié)果、小核試験で陽(yáng)性、染色體異常試験、姉妹染色分體交換試験で陽(yáng)性、陰性の結(jié)果である (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005)、EU-RAR (2010)、DFGOT suppl (2011)、環(huán)境省リスク評(píng)価第3巻 (2004))。なお、EU-RAR (2010)は、本物質(zhì)にin vivoにおいて意味のある変異原性を示さないと結(jié)論している。
発がん性
GHS分類: 分類できない ラット、又はマウスを用いた2年間の経口経路 (混餌投與) による発がん性試験では、ラット、マウスともに発がん性の証拠は示されなかった (NTP TR 215 (1982)、EU-RAR (2010))。その後、複數(shù)のイニシエーターを用いた本物質(zhì)のプロモーター活性の有無(wú)の検討では複數(shù)の臓器に対してプロモーター作用は全く検出されなかった (EU-RAR (2010))。また、出生前に本物質(zhì)にばく露された動(dòng)物の乳腺に前がん病変と腫瘍性変化がみられたと報(bào)告されたが、評(píng)価手法に技術(shù)的な問(wèn)題があり信頼性に疑問(wèn)があることに加えて、複數(shù)ある生殖毒性試験で乳腺に前がん病変が一貫してみられておらず、発がん性の証拠としては不十分であるとされた (EU-RAR (2010))。これらの出生前後に本物質(zhì)投與を行った追加試験でも発がんのプロモーター作用を示す証拠は得られず、初期の2年間発がん性試験結(jié)果における発がん性の証拠なしとの結(jié)論を支持するものとして、EUは実験動(dòng)物のデータを総合判斷した結(jié)果、本物質(zhì)は発がん作用を有さないと示唆されると結(jié)論している (EU-RAR (2010))。 以上、EUの結(jié)論からは區(qū)分外とも考えられるが、吸入、経皮など経口以外の経路での発がん性情報(bào)が不足しており、本項(xiàng)は分類できないとした。
生殖毒性
GHS分類: 區(qū)分1B ラットに低用量 (0.2~200 μg/kg/day) を投與した2世代試験では生殖能への影響はみられていないが、ラットを用いた3世代試験では各世代とも500 mg/kg/day で一般毒性 (體重の軽度低下 (雌雄)、尿細(xì)管の変性(雌のみ)) と共に生殖毒性 (同腹児數(shù)の減少) がみられた (EU-RAR (2010))。また、マウスに極低用量から高用量まで (0.003~600 mg/kg/day) 投與した2世代試験では生殖能への影響はみられなかったが、マウスを用いた連続交配試験において、F0の600 mg/kg/day以上で妊娠腹數(shù)の減少が生じ、同腹児數(shù)と同腹生存児數(shù)の減少が第4~第5腹まで連続してみられた。この生殖影響は親動(dòng)物に一般毒性影響のない用量でみられた (EU-RAR (2010))。以上の生殖毒性試験を通して、生殖影響のNOAELはラット3世代試験から 50 mg/kg/day と設(shè)定された。一方、ラット、マウスを用いた標(biāo)準(zhǔn)的な発生毒性試験ではビスフェノールAが発生毒性物質(zhì)であるとの証拠は得られていない。ただし、上記のラット3世代試験では500 mg/kg/dayでF1~F3児動(dòng)物に離乳までの體重の低値推移と性成熟遅延が認(rèn)められ、またマウス2世代試験でも600 mg/kg/dayでF1児動(dòng)物の體重の低値とともに、F1、F2雄児動(dòng)物の離乳時(shí)に精巣下降不全、及び精細(xì)管の低形成がみられており、次世代への発生?発達(dá)影響が示されている (EU-RAR (2010))。 以上、本物質(zhì)は実験動(dòng)物で生殖発生毒性を示す証拠が十分あり、特にマウス連続交配試験では親動(dòng)物に一般毒性影響がない用量で生殖能低下がみられていることから、本項(xiàng)は區(qū)分1Bとした。 なお、EUは本物質(zhì)の生殖毒性をRepr. 1B に分類している (ECHA RAC Background document (2014))。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (呼吸器)、區(qū)分3 (麻酔作用) 本物質(zhì)のヒトでの単回ばく露のデータはない。実験動(dòng)物ではラットを用いた単回吸入ばく露試験で、鼻腔上皮組織の軽微な炎癥と鼻腔から口腔にかけての粘膜の軽微な潰瘍形成が區(qū)分1のガイダンス値範(fàn)囲の濃度で認(rèn)められたとの記載がある (EU-RAR (2010))。またラットの単回経口投與試験で2,000 mg/kgの用量で傾眠と衰弱が認(rèn)められたが死亡例はなかったとの記載がある (EU-RAR (2010))。さらにラット、マウス、ウサギへの単回経口投與で、興奮とそれに続いて緊張減退、痙攣、運(yùn)動(dòng)失調(diào)、下痢そして尿量の増加が認(rèn)められたとの報(bào)告がある (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005)、DEFGOT vol. 13 (1999))。以上より區(qū)分1 (呼吸器)、區(qū)分3 (麻酔作用) とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
GHS分類: 區(qū)分2 (消化管、呼吸器) ヒトについての情報(bào)はない。 ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による28~32日間反復(fù)投與毒性試験において、區(qū)分2相當(dāng)の200 mg/kg/day (28日間投與、90日間換算:62 mg/kg/day) で消化管への影響 (結(jié)腸粘膜の過(guò)形成、十二指腸及び空腸の中心乳び腔拡張) の報(bào)告がある (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005))。また、ラットを用いた吸入毒性試験おいて、區(qū)分2相當(dāng)の50 mg/m3 (6時(shí)間/日、65日間暴露:ガイダンス値換算;0.036 mg/L) で呼吸器への影響 (鼻腔、呼吸粘膜の炎癥、扁平上皮過(guò)形成) の報(bào)告がある (NITE初期リスク評(píng)価書 (2005)、DFGOT suppl (2011)、EU-RAR (2010))。したがって、區(qū)分2 (消化管、呼吸器) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。