急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分3 ラットのLD50値として、55~580 mg/kgの範(fàn)囲內(nèi)で11件 (55~165 mg/kg (IPCS, PIM 352)、55~200 mg/kg (ECETOC TR081 (2001))、55~580 mg/kg (ACGIH (7th, 2006))、90.4~450 mg/kg (NITE初期リスク評価書 (2008))、55 mg/kg (EU-RAR (2005)、環(huán)境省リスク評価第3巻: 暫定的有害性評価シート (2004))、76.2 mg/kg (ACGIH (7th, 2006)、ECETOC JACC 038 (1999)、NTP TR396 (1992))、90.4 mg/kg (EU-RAR (2005)、SIDS (2004)、ECETOC JACC 038 (1999))、100~300 mg/kg (SIDS (2004))、102 mg/kg (ECETOC JACC 038 (1999))、108 mg/kg (NTP TR396 (1992))、277.5 mg/kg (EU-RAR (2005)、SIDS (2004))) の報告がある。最も多くのデータ (7件) が該當(dāng)する?yún)^(qū)分3とした。なお、4件のデータは複數(shù)データをまとめた値であるため該當(dāng)數(shù)に含めずに分類した。
経皮
GHS分類: 區(qū)分2 ラットのLD50値として、145 mg/kg (NITE初期リスク評価書 (2008)、ACGIH (7th, 2006))、305 mg/kg (EU-RAR (2005)、SIDS (2004)、ECETOC JACC 038 (1999)) との2件の報告がある。區(qū)分2及び區(qū)分3にそれぞれ1件づつ該當(dāng)するので、ラットについては、LD50値の最小値が該當(dāng)する?yún)^(qū)分2となる。ウサギのLD50値として、178 mg/kg (SIDS (2004))、230 mg/kg (IPCS, PIM 352)、250 mg/kg (EU-RAR (2005)、SIDS (2004)、ECETOC JACC 038 (1999)) との3件の報告がある。1件が區(qū)分2、2件が區(qū)分3に該當(dāng)するので、ウサギについては、最も多くのデータが該當(dāng)する?yún)^(qū)分3となる。ラットとウサギの區(qū)分を比較し、危険性の高いラットの區(qū)分を採用し、區(qū)分2とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。なお、ラットのLC50値 (1時間) として、> 66 ppm (4時間換算値: > 33 ppm) との報告 (初期リスク評価書 (2008)、EU-RAR (2005)、SIDS (2004)) があるが區(qū)分を特定できない。20℃における飽和蒸気圧濃度 (137 ppm) (EU-RAR (2005)) よりLC50値が低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 區(qū)分2 ラットのLC50値 (4時間) として、0.18 mg/Lとの報告 (NITE初期リスク評価書 (2008)、ACGIH (7th, 2006)、EU-RAR (2005)、SIDS (2004)) に基づき、區(qū)分2とした。なお、20℃における飽和蒸気圧濃度 (0.53 mg/L) (EU-RAR (2005)) よりも低いが、試験はエアロゾルで行われたとの記載 (ACGIH (7th, 2006)) に基づき、ミストの基準(zhǔn)値を適用した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分1A 本物質(zhì)は強(qiáng)酸性である (pH < 1 (800 g/L 20℃) (GESTIS (2015)))。ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、500 mgを24時間の閉塞適用した結(jié)果、2匹が死亡し、重度の紅斑および浮腫がみられ皮膚一次刺激指數(shù)は7.66 (最大値8) であった (ECETOC JACC 38 (1999)) との報告や、本物質(zhì)の75%溶液0.5 mLを適用した結(jié)果30秒後に壊死がみられたとの報告がある (SIDS (2009))。その他に、ラットやマウスを用いた試験において本物質(zhì)適用による腐食性が報告されている (EU-RAR (2005)、NITE初期リスク評価書 (2008))。また、ヒトの接觸事故により化學(xué)火傷を引き起こしたとの報告が複數(shù)ある (EU-RAR (2005)、NITE初期リスク評価書 (2008))。以上より、ウサギにおいて適用後30秒後に壊死がみられたことから區(qū)分1Aとした。なお、本物質(zhì)はEU CLP分類において「Skin. Corr. 1B H314」に分類されている (ECHA CL Inventory (2015))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分1 ウサギを用いた眼刺激性試験において、本物質(zhì)100 mgを0.9%食塩水0.01 mLに溶解して適用した結(jié)果腐食性がみられたとの報告や、本物質(zhì)の高濃度溶液を適用した結(jié)果腐食性がみられたとの報告がある (EU-RAR (2005)、NITE初期リスク評価書 (2008)、ECETOC JACC 38 (1999))。また、本物質(zhì)は皮膚腐食性/刺激性の區(qū)分で區(qū)分1Aに分類されている。以上より區(qū)分1とした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、ウサギを用いた皮膚感作性試験 (Open epicutaneous試験) で感作性なしとの報告 (EU-RAR (2005)、NITE初期リスク評価書 (2008)、ECETOC JACC 38 (1999)) があるが、ガイダンス従い分類に用いなかった。
生殖細(xì)胞変異原性
GHS分類: 分類できない ガイダンスの改訂により區(qū)分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細(xì)胞の染色體異常試験で陽性及び陰性の結(jié)果 (初期リスク評価書 (2008)、ECETOC JACC 038 (1999))、マウスの肝臓、脾臓、十二指腸、胃のDNA損傷試験及びラットの肝臓のDNA損傷試験で陰性である (NITE初期リスク評価書 (2008)、EU-RAR (2005)、ECETOC JACC 038 (1999))。In vitroでは、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞のマウスリンフォーマ試験で陽性結(jié)果があるが、それ以外のデータ、すなわち、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の染色體異常試験、姉妹染色分體交換試験、遺伝子突然変異試験 (HGPRT)、DNA損傷試験で陰性の結(jié)果である (初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、EU-RAR (2005)、ACGIH (7th, 2006)、ECETOC JACC 038 (1999)、NTP TR396 (1992))。なお、in vivoのマウス骨髄細(xì)胞染色體異常試験の陽性結(jié)果については、十分な評価ができないと記載されている (ECETOC JACC 038 (1999))。また、SIDS (2004)、EU-RAR (2005)、ECETOC JACC 038 (1999) ではいずれも本物質(zhì)に変異原性はないと結(jié)論している。
発がん性
GHS分類: 分類できない ヒトでの発がん性に関する情報はない。実験動物では、ラット、又はマウスに2年間強(qiáng)制経口投與した発がん性試験において、ラット、マウスの雌雄ともに対照群と比べ生存率の低下がみられる用量 (ラット: 30 mg/kg/day、マウス: 100 mg/kg/day) まで投與しても、腫瘍発生の増加はみられなかった (ACGIH (7th, 2006)、EU-RAR (2005)、NITEI初期リスク評価書 (2008)) との記述、並びにマウスに本物質(zhì)を46.4 mg/kg/dayで21日間強(qiáng)制経口投與後、さらに17ヶ月間混餌投與 (149 ppm: 24.8 mg/kg/day相當(dāng)) した試験でも腫瘍発生がみられなかった (ACGIH (7th, 2006)、NITE初期リスク評価書 (2008)) との記述がある。また、経皮経路では、雌マウスに本物質(zhì)2 mg/動物を3回/週、63週間皮膚へ塗布した結(jié)果、皮膚の腫瘍は乳頭腫を含め発生しなかった (EU-RAR (2005)、ACGIH (7th, 2006)、NITE初期リスク評価書 (2008)) との記述、及び雌マウスに同0.5 mg/動物を1回/週、63週間皮下注射した結(jié)果、投與群では局所の肉腫が3/50例 (対照群: 1/50例) にみられたが、統(tǒng)計的に有意な増加ではなかった (EU-RAR (2005)、ACGIH (7th, 2006)、NITE初期リスク評価書 (2008)) との記述がある。すなわち、実験動物では経口及び経皮経路で発がん性を示す証拠はないが、吸入経路での発がん性に関する情報はない。ACGIHは本物質(zhì)の発がん性分類をA4としている (ACGIH (7th, 2006)) が、他の國際機(jī)関による分類結(jié)果はない。 以上、區(qū)分外とするにはヒトで利用可能な情報がないことも含め、データが不足していると判斷し、本項は分類ガイダンスに従い分類できないとした。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない ヒトの生殖影響に関する情報はない。 実験動物では、妊娠ラット (例數(shù)不明) の器官形成期 (妊娠6~15日) に強(qiáng)制経口投與した結(jié)果、最高用量の140 mg/kg/dayで、母動物に體重増加抑制、胎児に心血管系の奇形 (主に左胸心 (levocardia)) がみられたと報告されている (ACGIH (7th, 2006)、EU RAR (2005)、NITE初期リスク評価書 (2008))。しかし、本報告は原著確認(rèn)の結(jié)果、學(xué)會の講演要旨としての簡略な記述のため分類に用いるには不適切な試験結(jié)果と判斷された。この他、妊娠ラット (10匹/群) の妊娠期間を通して飲水投與した発生毒性試験では、母動物、胎児ともに異常はみられていない (ACGIH (7th, 2006)、EU RAR (2005)、NITE初期リスク評価書 (2008)) との記述、並びにin vitroの胎児培養(yǎng)実験の結(jié)果、神経管欠損、心臓奇形など奇形発現(xiàn)頻度の増加がみられた (EU RAR (2005)、ACGIH (7th, 2006)) との記述がある。以上、本項はデータ不足のため、分類できないとした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (神経系、呼吸器、心血管系、血液系、肝臓、腎臓) 本物質(zhì)は、腐食性を有し、眼、皮膚、気道に激しい局所刺激癥狀を引き起こす。本物質(zhì)による複數(shù)のばく露中毒例 (経口、吸入、経皮を含む) が報告されている。吸入ばく露で気道刺激性、肺水腫、経口ばく露では中等度~重度の急性全身毒性、経皮ばく露では重度の急性全身毒性を示す (以上、ACGIH (7th, 2006))。中毒例のうち多くの事例は、経皮ばく露によるものであり、8件が死亡例、15件が生存例であるが、いずれも臨床癥狀ならびに (血液) 生化學(xué)的特徴は類似する。すなわち、急性癥狀としては、皮膚腐食性による火傷、皮膚傷害に始まり、全身毒性が現(xiàn)れる。全身毒性発癥の早期には、嘔吐、下痢を呈し、その後、興奮、見當(dāng)識障害、痙攣、昏睡などの中樞神経系障害、重度の代謝性アシドーシス、低カリウム血癥、低カルシウム血癥、ミオグロビン血癥、白血球増加癥、(血液) 凝固障害、高血糖、血圧低下、不整脈、頻脈を伴う心臓障害、心筋障害、心血管ショック、それに起因する腎不全 (12時間以內(nèi)との記載あり)、腎尿細(xì)管壊死などを引き起こす (ECETOC TR081 (2001)、ECETOC JACC 038 (1999)、ACGIH (7th, 2006)、初期リスク評価書 (2008)、ACGIH (7th, 2006)、EU-RAR (2005)、環(huán)境省リスク評価第3巻: 暫定的有害性評価シート (2004))。 実験動物では、ラットの55~580 mg/kgの経口投與で、呼吸數(shù)減少、間代性?強(qiáng)直性痙攣、ラット、マウス、ウサギの経口投與または経皮適用で、神経行動學(xué)的影響や前肢の麻痺など神経毒性影響が報告されている。ラット、マウス、ウサギの経皮適用で重度の毒性が認(rèn)められ、40%溶液0.5 mLの経皮適用では、表皮及び內(nèi)皮組織の膠原線維束の変性、急性全身影響として肝臓の肝細(xì)胞傷害、腎不全、糖新生障害、アンモニア代謝障害などを引き起こすとの報告がある (EU-RAR 52 (2005)、初期リスク評価書 (2008)、ACGIH (7th, 2006)、EU-RAR (2005)、SIDS (2004))。 以上より、本物質(zhì)は中樞神経系及び末梢神経系、呼吸器、心血管系、血液系、肝臓、腎臓に影響を與え、區(qū)分1 (神経系、呼吸器、心血管系、血液系、肝臓、腎臓) とした。なお、中樞神経系及び末梢神経系をまとめ「神経系」、また、肝臓、腎臓への影響については、代謝や血液系などに起因した影響とも考えられるが、本物質(zhì)投與により急性的に現(xiàn)れる臓器障害であり、區(qū)分対象とした。 新しい情報を追加し舊分類を見直した。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
GHS分類: 區(qū)分2 (心臓、肝臓、腎臓) ヒトに関する情報はない。 実験動物では、ラットを用いた13週間強(qiáng)制経口投與毒性試験において、60 mg/kg/day (90日換算: 43 mg/kg/day) 以上で心筋癥、心筋癥による死亡、血清BUN?ALT?ASTの増加、肝臓?腎臓の相対重量増加がみられた (NTP TR396 (1992)、初期リスク評価書 (2008)、ECETOC JACC 038 (1999)、EU-RAR (2005))。また、ラットを用いた90日間反復(fù)経口投與毒性試験 (飲水投與) において、19 mg/kg/dayで肝臓の絶対重量減少、肝臓門脈域の膽管増殖、浮腫、炎癥性細(xì)胞増加が報告されている (初期リスク評価書 (2008)、ECETOC JACC 038 (1999)、EU-RAR (2005))。また、単回投與において腎尿細(xì)管壊死などがみられている。以上のように心臓、肝臓、腎臓に対する影響が區(qū)分2の範(fàn)囲でみられた。 したがって、區(qū)分2 (心臓、肝臓、腎臓) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。