急性毒性
経口
ラットのLD50値として、76 mg/kg (DFGOT vol. 7 (1996)、IARC 41 (1986))、150-200 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分3とした。
経皮
ウサギのLD50値として、> 2,000mg/kg (雄、雌) との報(bào)告 (農(nóng)薬抄録 (2012)、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)) に基づき、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
ラットのLC50値 (4時(shí)間) として、232 ppm との報(bào)告 (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 7 (1996)) に基づき、區(qū)分2とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (532,895 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギに本物質(zhì)0.5 mLを4時(shí)間半閉塞適用した皮膚刺激性試験において、一次刺激性指數(shù)は4.88で中等度の刺激性との記載がある (農(nóng)薬抄録 (2012))。また、ヒトに1mLを30分皮膚に適用した結(jié)果、19時(shí)間後に小水皰を伴う紅斑が認(rèn)められた (IARC 15 (1977)) との報(bào)告がある。以上の結(jié)果から區(qū)分2とした。なお、本物質(zhì)はEU DSD分類において「Xi; R38」、EU CLP 分類において「skin Irrit. 2 H315 」に分類されている。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
本物質(zhì)は非常に強(qiáng)い眼刺激性が認(rèn)められたとの記載があることから區(qū)分2Aと判斷した (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。舊分類のデータに関する公開情報(bào)が得られなかったため、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011) の記載をもとに分類をおこなった。
呼吸器感作性
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
データ不足のため分類できない。なお、モルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) において感作性はみられなかった (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011)) との報(bào)告があるが、試験條件や結(jié)果の詳細(xì)について不明であるため、分類に用いるには不十分なデータとした。
生殖細(xì)胞変異原性
ガイダンスの改訂により「區(qū)分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細(xì)胞の小核試験で陰性(農(nóng)薬抄録 (2012))、ラットのDNA結(jié)合試験 (肝臓、肺、胃、前胃) で陽性である (農(nóng)薬抄録 (2012))。In vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の遺伝子突然変異試験で陰性、陽性の結(jié)果(農(nóng)薬抄録 (2012)、ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012)、DFGOT vol. 7 (1996)、IARC 71 (1999))、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の染色體異常試験で陽性である(農(nóng)薬抄録 (2012))。
発がん性
IARCでグループ3 (IARC 71 (1999)) であるため、「分類できない」とした。IARCのこの評価は、「IARC Working Group on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans, 2010」においても変更されていない (HSDB (Access on September 2014))。NTPは、本物質(zhì)について発がん性評価はまだされていない (NTP Nomination Summary (2006)) としている。
生殖毒性
ラットを用いた吸入経路による2世代繁殖試験で、親動物毒性 (體重増加抑制、副腎重量減少、嗅上皮変性等) がみられる用量においても、生殖能、児に対する影響は認(rèn)められず (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))、ラットを用いた吸入経路での催奇形性試験で、母動物毒性 (體重増加抑制と摂餌量減少) がみられる用量で胎児に催奇形性を含む胎児毒性は認(rèn)められなかった (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。 ウサギを用いた吸入経路での催奇形性試験 (妊娠6-28日に吸入ばく露) で、母動物の體重増加抑制、著床後死亡胚の増加に伴う生存胎児數(shù)の減少が認(rèn)められたが、繁殖能への影響、催奇形性は認(rèn)められなかったとしている (食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。したがって、分類できないとした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
本物質(zhì)は気道刺激性がある (ATSDR (2004))。ヒトにおいては、作業(yè)者の吸入ばく露中毒事例で、悪心、嘔吐、下痢、乏尿、虛脫、眠気、眩暈、不安定歩行、協(xié)調(diào)運(yùn)動失調(diào)、連続拮抗動作困難、構(gòu)音障害、視覚障害(複視など)、せん妄、重篤かつ長期の中樞神経系障害、痙攣、昏睡などが報(bào)告されている (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 7 (1996)、PATTY (6th, 2012))。 実験動物では、ラット、マウスで麻酔作用 (DFGOT vol. 7 (1996))、ラットの吸入25-400 ppm (0.15-2.32 mg/L) ばく露 (主として高用量の癥狀) で、自発運(yùn)動の減少、頭部下垂座位、眼瞼下垂、口?顎の反復(fù)運(yùn)動増加、円背位、歩行障害、驚愕反応に対する無反応などがみられた。マウスの100-250 mg/kgの経口投與で、立毛、虛脫、體溫低下、活動低下、異常呼吸、円背位、不安定歩行、散瞳、眼瞼閉鎖がみられた (農(nóng)薬抄録(2012)、食品安全委員會農(nóng)薬評価書 (2011))。これらの実験動物の所見は、區(qū)分1に相當(dāng)する範(fàn)囲の用量でみられた。また、ラット、マウスで麻酔作用があるとの記載がある (DFGOT vol. 7 (1996))。 以上より、本物質(zhì)は気道刺激性、麻酔作用のほか、中樞神経系に対する影響が考えられ、區(qū)分1 (中樞神経系)、區(qū)分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
本物質(zhì)製造工場でばく露された作業(yè)者には初期にめまい、視覚障害、脫力などの神経癥狀が発現(xiàn)し、精神障害及び知的障害を生じた (IARC 41 (1986) ) との記述、並びに本物質(zhì)の蒸気に反復(fù)吸入ばく露された作業(yè)者又は化學(xué)者において、中樞及び末梢神経障害として嗜眠、めまい、悪心、不安定歩行、連続拮抗動作困難、構(gòu)音障害、視覚障害がみられ、神経癥狀が進(jìn)行した癥例では錯(cuò)亂、 譫妄、半昏睡狀態(tài)がみられた (DFGOT vol. 7 (1996)) との記述がある。 実験動物ではラットに本物質(zhì)蒸気を90日間及び1年間吸入ばく露した試験において、各々70 ppm (0.41 mg/L/6時(shí)間: 區(qū)分2相當(dāng)) 及び 60 ppm (0.36 mg/L/6時(shí)間: 區(qū)分2相當(dāng)) の濃度で鼻腔における嗅上皮の変性がみられ、1年間ばく露では加えて 60 ppm (0.35 mg/L/6時(shí)間: 區(qū)分2相當(dāng)) で甲狀腺への影響 (重量増加、濾胞上皮細(xì)胞の細(xì)胞質(zhì)空胞化及び過形成) が認(rèn)められた (農(nóng)薬抄録 (2012))。経口経路においても、マウスに90日間又は18ヶ月間混餌投與した試験、並びにイヌに12ヶ月間強(qiáng)制経口 (カプセル) 投與した試験で、區(qū)分1又は區(qū)分2に該當(dāng)する用量範(fàn)囲 (8.0-26.8 mg/kg/day相當(dāng)) で甲狀腺への影響 (吸入ばく露のラットと同様の変化) がみられている (農(nóng)薬抄録 (2012))。 以上、ヒトでの神経障害と実験動物での影響を考慮して、分類は區(qū)分1 (中樞神経系)、區(qū)分2 (呼吸器、甲狀腺) とした。
吸引性呼吸器有害性
データ不足のため分類できない。