急性毒性
経口
ラットLD50値は1600 mg/kg bw(PATTY(5th, 2001)、BUA 140 (1993))。なお、EU分類はクロロアニリン類として、R23/24/25である(EC-JRC(ESIS) Access on Jan. 2011)。 健康有害性については、異性體である2,5-ジクロロアニリン(CAS No. 95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)についても參照のこと。(GHS分類:區(qū)分4)
経皮
データなし。なお、EU分類はクロロアニリン類として、R23/24/25である(EC-JRC(ESIS) Access on Jan. 2011)。(GHS分類:分類できない)
吸入
吸入(粉じん?ミスト): データなし。なお、EU分類はクロロアニリン類として、R23/24/25である(EC-JRC(ESIS) Access on Jan. 2011)。(GHS分類:分類できない)
吸入(蒸気): データなし。なお、EU分類はクロロアニリン類として、R23/24/25である(EC-JRC(ESIS) Access on Jan. 2011)。(GHS分類:分類できない)
吸入(ガス): GHSの定義における固體である。(GHS分類:分類対象外)
皮膚腐食性?刺激性
ウサギに対し中等度の刺激性(BUA 140 (1993))を起こすとの記載があるが、試験法の詳細が不明である。また、動物において24時間の適用で中等度刺激性(BUA 140 (1993))の報告もあるが、動物種など詳細が不明であり、いずれも情報不足。なお、異性體である2,5-ジクロロアニリン(CAS No. 95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)に刺激性は報告されていない(BUA 140 (1993))。(GHS分類:分類できない)
眼に対する重篤な損傷?刺激性
データなし。なお、異性體である2,5-ジクロロアニリン(CAS No. 95-82-9)に強い刺激性、3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)に刺激性が報告されている(BUA 140 (1993))。(GHS分類:分類できない)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:データなし。なお、異性體である2,5-ジクロロアニリン(CAS No. 95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)のマキシマイゼーション試験で陽性(BUA 140 (1993))。(GHS分類:分類できない)
呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
生殖細胞変異原性
in vitro変異原性試験:エームス試験でラットS9存在下では陰性であるが、ハムスターS9を用いた場合に陽性の報告がある(NTP DB (Access on Jan. 2011))。(GHS分類:In vivo試験の結(jié)果がなく分類できない)
発がん性
データなし。(GHS分類:分類できない)
生殖毒性
データなし。なお、ラットを用いた催奇形性試験で、異性體である3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)は母動物に毒性を示す用量で吸収胚の増加(統(tǒng)計學(xué)的に有意ではない)および化骨遅延を起こすが、母動物に毒性を示さない用量で仔動物への毒性および奇形は見られない(EU-RAR 65 (2006))。(GHS分類:分類できない)
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
本物質(zhì)に限定した動物試験の詳細なデータおよびヒトの情報はないが、本物質(zhì)は2,5-ジクロロアニリン(CAS No. 95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)と同様にメトヘモグロビン生成物質(zhì)であり(EU-RAR 65 (2006))、急性毒性癥狀はメトヘモグロビン血癥(チアノーゼ、疲労、呼吸困難、筋肉の脫力)を呈する(PATTY(5th, 2001))。異性體である3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)の動物試験のデータとして、ラットの経皮毒性試験でガイダンス値區(qū)分1および區(qū)分2に相當する130-1500 mg/kgの全投與群でチアノーゼが認められた(EU-RAR 65 (2006))。(GHS分類:區(qū)分1(血液系))
特定標的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
本物質(zhì)に限定した試験データおよびヒトの情報はないが、本物質(zhì)は2,5-ジクロロアニリン(CAS No. 95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)と同様にメトヘモグロビン生成物質(zhì)であり(EU-RAR 65 (2006))、チアノーゼ癥狀を呈したヒトで、原因はジクロロアニリンのばく露によるもであったとした記載もある(EU-RAR 65 (2006))。異性體である3,4-ジクロロアニリン(CAS No. 95-76-1)の動物試験データとして、ラットの2週間の蒸気吸入ばく露試験でガイダンス値區(qū)分1に相當する0.045 mg/L/6h(90日換算:0.007 mg/L/6h)以上の用量でメトヘモグロビンの高値、脾臓のヘモジデリン沈著が認められた(EU-RAR 65 (2006))。(GHS分類:區(qū)分(血液系))
吸引性呼吸器有害性
データなし。(GHS分類:分類できない)