急性毒性
経口
【分類根拠】
(1)~(8) より、區(qū)分2とした。
【根拠データ】
(1) ラットのLD50: 7 mg/kg (MOE初期評価第10巻 (2012)、GESTIS (Access on April 2020))
(2) ラットのLD50: 10 mg/kg (HSDB (Access on April 2020))
(3) ラットのLD50: 20~85 mg/kg (EHC 220 (2000))
(4) ラットのLD50: 25~85 mg/kg (MAK (DFG) vol.19 (2003))
(5) ラットのLD50: 25 mg/kg (ATSDR (2018))
(6) ラットのLD50: 30 mg/kg (ATSDR (2018))
(7) ラットのLD50: 31 mg/kg (ACGIH (7th, 2019))
(8) ラットのLD50: 40 mg/kg (MOE初期評価第10巻 (2012))
経皮
【分類根拠】
(1)~(6) より、區(qū)分3とした。
【根拠データ】
(1) ラットのLD50: 200 mg/kg (MOE初期評価第10巻 (2012)、ATSDR (2018)、HSDB (Access on April 2020))
(2) ラットのLD50: 200~600 mg/kg (MAK (DFG) vol.19 (2003))
(3) ラットのLD50: 600~2,000 mg/kg (EHC 220 (2000))
(4) ウサギのLD50: 1,000 mg/kg (MOE初期評価第10巻 (2012)、ATSDR (2018)、EHC 220 (2000)、MAK (DFG) vol.19 (2003)、GESTIS (Access on April 2020)、HSDB (Access on April 2020)
(5) ウサギのLD50: 1,671 mg/kg (ATSDR (2018))
(6) ウサギのLD50: 1,732 mg/kg (ATSDR (2018))
吸入: ガス
【分類根拠】
GHSの定義における固體であり、區(qū)分に該當(dāng)しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】
(1) より、區(qū)分2とした。
なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (0.0013 mg/L) よりも高いため、粉じんとしてmg/Lを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
【根拠データ】
(1) ラットのLC50 (4時(shí)間): 230 mg/m3 (0.23 mg/L) (EHC 220 (2000)、MAK (DFG) vol.19 (2003))
(2) 本物質(zhì)の蒸気圧: 0.00012 mmHg (25℃) (飽和蒸気圧濃度換算値: 0.0013 mg/L) (HSDB (Access on April 2020))
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】
(1)~(4)より、區(qū)分2とした。
【根拠データ】
(1) 本物質(zhì)はヒトの皮膚を刺激し、皮膚に付くと皮膚の黃変を生じる (MOE初期評価第10巻 (2012))。
(2) 本物質(zhì) (0.5 g) をウサギの皮膚に4時(shí)間半閉塞適用した皮膚刺激性試験において紅斑と軽度の浮腫を生じ、刺激性を示した (EHC 220 (2000)、GESTIS (Access on April 2020))。
(3) 本物質(zhì)は眼に対し、刺激性あるいは腐食性を示し、皮膚に対し刺激性を示す。また、感作性を示す可能性がある (GESTIS (Access on April 2020))。
(4) 本物質(zhì)はウサギの皮膚に浮腫を生じさせ、ウサギの眼に腐食性を示す (EHC 220 (2000))。
【參考データ等】
(5) EU CLP分類でSkin Irrit. 2 (H315) に分類されている (EU CLP分類 (Access on May 2020))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】
(1)、(2) より、區(qū)分1とした。
【根拠データ】
(1) 本物質(zhì)はヒトの眼に対して腐食性を示し、眼に入ると発赤、痛みを生じる (MOE初期評価第10巻 (2012))。
(2) 本物質(zhì)はウサギの皮膚に浮腫を生じさせ、ウサギの眼に腐食性を示す (EHC 220 (2000))。
【參考データ等】
(3) EU CLP分類でEye Dam. 1 (H318) に分類されている (EU CLP分類 (Access on May 2020))。
呼吸器感作性
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】
(1)、(2) より、區(qū)分1とした。新しいデータが得られたことから區(qū)分を変更した。
【根拠データ】
(1) 本物質(zhì)はモルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) において感作性を示す (EHC 220 (2000))。
(2) 本物質(zhì)はモルモットに対し皮膚感作性を示す (HSDB (Access on April 2020))。
【參考データ等】
(3) EU CLP分類でSkin Sens. 1 (H317) に分類されている (EU CLP分類 (Access on May 2020))。
生殖細(xì)胞変異原性
【分類根拠】
(1)~(3) より、舊分類の主な根拠が本物質(zhì)を50%含む農(nóng)薬を被験物質(zhì)としたものであることから、今回根拠として採用しなかった。新たな情報(bào)を追加したが、明確な陽性知見はAmesのみで、in vivoにおける遺伝子突然変異の知見がなく、データ不足で分類できないとした。舊分類から分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】
(1) in vivoにおいて、腹腔內(nèi)投與したラットの骨髄細(xì)胞で染色體異常が陽性 (EHC 220 (2000)、 ATSDR (2018))、腹腔內(nèi)投與したラットの肝細(xì)胞でDNA二重鎖切斷を誘発 (EHC 220 (2000)、ATSDR (2018)、MOE初期評価第10巻 (2012)) の報(bào)告がある。一方、経口投與したラットや腹腔內(nèi)投與したマウスの骨髄細(xì)胞で染色體異常が陰性、腹腔內(nèi)投與したマウスの骨髄細(xì)胞で小核が陰性、経口投與したラットの肝細(xì)胞で不定期DNA合成が陰性 (EHC 220 (2000)、MOE初期評価第10巻 (2012)) の報(bào)告がある。
(2) in vitroにおいて、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験 (Ames) 及びほ乳類培養(yǎng)細(xì)胞を用いる染色體異常試験で陰性又は陽性の報(bào)告がある (EHC 220 (2000)、 ATSDR(2018)、MAK (DFG) vol.19 (2003)、MOE初期評価第10巻 (2012))。
(3) EHC 220 (2000) では、「結(jié)論として、いくつかの陽性がサルモネラ、ショウジョウバエ、哺乳類細(xì)胞のin vitro及びin vivoで認(rèn)められた。しかし、in vivoでのGLP試験は陰性であった。入手可能なすべてのデータに基づくと、本物質(zhì)の変異原性は曖昧なままである?!工螆?bào)告がある (EHC 220 (2000))。
【參考データ等】
(4) 本物質(zhì)を50%含む 「KrezonitE」 という農(nóng)薬を被験物質(zhì)とした場合、in vitroにおいて、S9無添加のヒト白血球 (初代培養(yǎng)) で染色體異常が陽性、in vivoにおいて、マウスの生殖細(xì)胞経世代変異原性試験 (優(yōu)性致死突然変異、減數(shù)分裂染色體、F1胎仔 (胚) の染色體異常) で陽性 (EHC 220 (2000)、MAK (DFG) vol.19 (2003)、MOE初期評価第10巻 (2012)) という知見がある。EHC 220 (2000)では、このin vivoの陽性結(jié)果は 「KrezonitE」 に含まれる本物質(zhì)とは別の成分によるものと考えられている。
(5) EU CLP分類 (Access on April 2020): Muta.2 に分類されている。
発がん性
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。なお、本物質(zhì)の既存分類結(jié)果はない。また、ラットの試験結(jié)果は參考データ (1) が得られているが、マウスの試験結(jié)果は得られていない。
【參考データ等】
(1) 雌雄のラットに本物質(zhì)を104週間混餌投與 (0.00025、0.0015、0.01%) した試験で、腫瘍発生率の増加はなかった (MOE初期評価第10巻 (2012))。
生殖毒性
【分類根拠】
(1) より、母動(dòng)物に一般毒性がみられる用量で授乳期同腹児數(shù)の減少がみられていることを分類根拠として、ガイダンスに従い區(qū)分2とした。
【根拠データ】
(1) ラットを用いた混餌投與による二世代生殖毒性試験において、母動(dòng)物毒性のみられない用量 (30 ppm) 以上で授乳期の同腹児數(shù)の減少がみられ、母動(dòng)物毒性 (妊娠期、授乳期の體重増加抑制) のみられる用量 (100 ppm) で児動(dòng)物の體重減少がみられている (EHC 220 (2000)、MOE初期評価第10巻 (2012))。しかし、EHC220 (2000) では、高用量での影響 (母動(dòng)物毒性のみられる用量での授乳期の児動(dòng)物の體重減少、授乳期の同腹児數(shù)減少) は限定的であるとしており、中用量での影響 (母動(dòng)物毒性のみられない用量での授乳期の同腹児數(shù)の減少) は有害影響としていない。結(jié)論として、本物質(zhì)は體重減少や児の授乳期の同腹児數(shù)減少という形でわずかな生殖影響を與えるが、その他の生殖パラメータに影響はないとしている。一方、MOE初期評価第10巻 (2012) では、母動(dòng)物毒性のみられない用量でみられた授乳期の同腹児數(shù)の減少を有害影響としている。
【參考データ等】
(2) 雌ラットの妊娠6~15日に飲水投與した発生毒性試験において、母動(dòng)物毒性、胚/胎児毒性はみられていない (EHC 220 (2000)、MOE初期評価第10巻 (2012))。
(3) 雌ウサギの妊娠6~18日に強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験において、母動(dòng)物に投與と関連しない死亡 (投與開始後5日までに4/16例)、努力性呼吸のみられる用量で、胎児に奇形 (小眼球癥又は無眼球癥、水頭癥又は小頭癥) がみられている。また、この試験では妊娠26日、27日に各1匹が死亡したが、剖検で肺と腸の感染癥を認(rèn)めている (EHC 220 (2000)、MOE初期評価第10巻 (2012))。感染癥や投與と関連しない死亡が多くみられ試験の質(zhì)が低いと考えられることから參考情報(bào)とした。