急性毒性
経口
【分類(lèi)根拠】 (1)~(7)より、有害性の高い區(qū)分を採(cǎi)用し、區(qū)分3とした。なお、本物質(zhì)は形態(tài)により區(qū)分が異なる場(chǎng)合がある。新たな知見(jiàn)に基づき分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50(analytical grade pulverised):474.2 mg/kg(OECD TG 401、GLP)(CLH Report (2019)) (2)ラット(雌)のLD50(analytical grade pulverised):466.9 mg/kg(OECD TG 401、GLP)(CLH Report (2019)) (3)ラット(雄)のLD50(technical grade fused):715.7 mg/kg(OECD TG 401、GLP)(CLH Report (2019)) (4)ラット(雌)のLD50(technical grade fused):658.4 mg/kg(OECD TG 401、GLP)(CLH Report (2019)) (5)ラットのLD50(technical grade pulverised):267.5 mg/kg(雄:313.8 mg/kg、雌:221.1 mg/kg)(OECD TG 401、GLP)(CLH Report (2019)、ECHA RAC Opinion (2020)) (6)ラット(雄)のLD50:314~716 mg/kg(OECD TG 401)(AICIS IMAP (2016)) (7)ラット(雌)のLD50:221~658 mg/kg(OECD TG 401)(AICIS IMAP (2016))
経皮
【分類(lèi)根拠】 (1)より區(qū)分に該當(dāng)しない。なお信頼性の高いデータを採(cǎi)用し、區(qū)分を決定した。新たな知見(jiàn)に基づき分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)3件の試験におけるラットのLD50:> 2,500mg/kg (OECD TG 402、GLP)(CLH Report (2019)、AICIS IMAP (2016))
【參考データ等】 (2)ウサギのLD50:50 mg/kg(MOE初期評(píng)価 (2013)、AICIS IMAP (2016))
吸入: ガス
【分類(lèi)根拠】 GHSの定義における固體であり、區(qū)分に該當(dāng)しない。
吸入: 蒸気
【分類(lèi)根拠】 データ不足のため分類(lèi)できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類(lèi)根拠】 (1)~(7)より、有害性の高い區(qū)分を採(cǎi)用し、區(qū)分2とした。なお、本物質(zhì)は形態(tài)により區(qū)分が異なる場(chǎng)合がある。新たな知見(jiàn)に基づき分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時(shí)間、粉塵、粒徑中央値:1.88~2.75 μm):0.25 mg/L(GLP)(CLH Report (2019)、ECHA RAC Opinion (2020)) (2)ラット(雄)のLC50(4時(shí)間、粉塵、粒徑中央値:3.0~3.9 μm):11.09 mg/L(GLP)(CLH Report (2019)) (3)ラット(雌)のLC50(4時(shí)間、粉塵、粒徑中央値:3.0~3.9 μm):4.29 mg/L(GLP)(CLH Report (2019)) (4)ラット(雄)のLC50(4時(shí)間、粉塵、粒徑中央値:10.5 μm):16.19 mg/L(GLP)(CLH Report (2019)) (5)ラット(雌)のLC50(4時(shí)間、粉塵、粒徑中央値:10.5 μm):4.04 mg/L(GLP)(CLH Report (2019)) (6)ラット(雄)のLC50(4時(shí)間、粉塵、粒徑中央値:2.9 μm):4.40 mg/L(GLP)(CLH Report (2019)) (7)ラット(雌)のLC50(4時(shí)間、粉塵、粒徑中央値:2.9 μm):2.21 mg/L(GLP)(CLH Report (2019))
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類(lèi)根拠】 (1)、(2)より、區(qū)分に該當(dāng)しない。なお、新たな知見(jiàn)に基づき、分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)In vitro皮膚刺激性試験(OECD TG 439相當(dāng)、GLP)において、細(xì)胞生存率は88.2%であったとの報(bào)告がある(AICIS IMAP (2016)、REACH登録情報(bào) (Accessed Dec. 2021))。 (2)本物質(zhì)を1、2、10%含むワセリン混合物を投與したボランティア100人のパッチテストにおいて、皮膚刺激はみられなかったとの報(bào)告がある(AICIS IMAP (2016))。
【參考データ等】 (3)本物質(zhì)は眼、皮膚、気道を刺激し、高濃度を吸入すると肺水腫、気管支炎、気管支痙攣を引き起こすことがある。皮膚に付くと発赤や灼熱感、痛み、眼に入ると痛み、発赤、結(jié)膜炎を生じる(MOE 初期評(píng)価 (2013))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類(lèi)根拠】 (1)、(2)より、區(qū)分1とした。なお、新たな知見(jiàn)に基づき、分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP)において、眼損傷の重篤性から試験は5日目又は6日目に中止され、回復(fù)性はみられなかった(角膜混濁スコア:2/2.7/2.7、虹彩炎スコア:1.3/2/1.7、結(jié)膜発赤スコア:2.3/3/3、結(jié)膜浮腫スコア:2/2/2)との報(bào)告がある(AICIS IMAP (2016)、REACH登録情報(bào) (Accessed Dec. 2021))。 (2)本物質(zhì)のダスト又はフュームをばく露した作業(yè)者の眼に結(jié)膜炎と灼熱感を生じたとする多くの報(bào)告がある(AICIS IMAP (2016))。
【參考データ等】 (3)本物質(zhì)は眼、皮膚、気道を刺激し、高濃度を吸入すると肺水腫、気管支炎、気管支痙攣を引き起こすことがある。皮膚に付くと発赤や灼熱感、痛み、眼に入ると痛み、発赤、結(jié)膜炎を生じる(MOE 初期評(píng)価 (2013))。
呼吸器感作性
【分類(lèi)根拠】 (1)~(4)より、本物質(zhì)ばく露による呼吸器癥狀は気道刺激性によるものと考えられていることから、區(qū)分に該當(dāng)しない。なお、新たな知見(jiàn)に基づき、分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)サルに(n= 8又は9匹/群)本物質(zhì)を26週間吸入ばく露(濃度:0.1又は1.1 mg/m3を隔日、0.5 mg/m3を毎日、6時(shí)間/日、5日/週)後の肺機(jī)能検査では、いずれのばく露濃度でも対照群と比較し、誘発刺激に対する肺機(jī)能反応は増加せず、逆に減少傾向がみられた。ばく露前の本物質(zhì)誘発刺激(0.5及び3mg/m3)後の急性影響として、濃度依存的な肺機(jī)能障害(気道閉塞性変化:気道抵抗の増加と流量の減少)がみられた。気管支肺胞洗浄液から回収した気道細(xì)胞の分析から、肺への炎癥性細(xì)胞の流入を伴う気道障害がみられた。IgGとIgEの分析結(jié)果からはアレルギー性感作性は示唆されなかった。以上から、ばく露後にみられた影響も気道感作性を示唆する影響ではなく気道刺激性によるものと考えられた(ECHA RAC Opinion (2020)、CLH Report (2019))。 (2)本物質(zhì)にばく露された作業(yè)者を?qū)澫螭趣筏繖M斷的な癥例対照研究において、自己申告による主観的な気道刺激が明らかな炎癥の徴候とともにみられた。しかし、ばく露群には好酸球數(shù)の有意な変化が示されず、これらの影響はアレルギーに関連したものではないと考えられた(ECHA RAC Opinion (2020)、CLH Report (2019))。 (3)南アフリカのバナジウム工場(chǎng)の限られた人數(shù)の作業(yè)者を?qū)澫螭趣筏堪Y例対照研究において、ばく露群で呼吸癥狀(咳、呼吸困難)がみられたが、対照群との間にIgEレベルの有意差はみられなかった(ECHA RAC Opinion (2020)、CLH Report (2019))。 (4)動(dòng)物試験データとヒトの疫學(xué)研究データから、本物質(zhì)の呼吸器感作性は確認(rèn)できない(ECHA RAC Opinion (2020)、CLH Report (2019))。
皮膚感作性
【分類(lèi)根拠】 データ不足のため分類(lèi)できない。
生殖細(xì)胞変異原性
【分類(lèi)根拠】 (1)~(4)より、舊分類(lèi)の根拠とした?jī)?yōu)性致死陽(yáng)性試験は信頼性に問(wèn)題があることから區(qū)分2と判斷した。なお、新たな評(píng)価に基づき分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)In vivoでは、マウスを用いた?jī)?yōu)性致死試験(腹腔內(nèi)投與、8.5 mg/kg、60日間(3日おきに投與))、マウスを用いた複數(shù)臓器(肺、腎臓、脾臓、心臓、肝臓、骨髄)又は精巣を用いた2つのコメットアッセイ(単回腹腔內(nèi)投與、5.75~23 mg/kg)で陽(yáng)性、ラットの末梢血を用いた経口(強(qiáng)制経口投與、30~120mg/kg)及び吸入(1~16mg/m3、3ヵ月間)の2経路による小核試験、マウスの肺組織を用いた遺伝子損傷試験(吸入ばく露、0.1~1mg/m3、16日間)、遺伝子改変マウスを用いた遺伝子突然変異試験(吸入ばく露、0.1、1 mg/m3、4ないし8週間)で、いずれも陰性の結(jié)果であった(CLH Report (2019)、ECHA RAC Opinion (2020))。 (2)In vitroでは、ヒト末梢血リンパ球細(xì)胞及びチャイニーズハムスター V79 細(xì)胞を用いた小核試験で陽(yáng)性、細(xì)菌を用いた復(fù)帰突然変異試験で陰性、マウスリンパ腫細(xì)胞L5178Y及びチャイニーズハムスター V79 細(xì)胞を用いた遺伝子突然変異試験で陰性、シリアンハムスター胚細(xì)胞を用いた小核試験で陰性の結(jié)果が得られている。この他、ヒト鼻上皮細(xì)胞とヒトリンパ球を用いたコメットアッセイでは、リンパ球で陽(yáng)性、鼻粘膜上皮で陰性、ヒト初代リンパ球を用いた異數(shù)性誘発試験において、紡錘裝置の微小管の崩壊、チューブリンの重合阻害などがみられた(CLH Report (2019)、ECHA RAC Opinion (2020))。 (3)CLP分類(lèi)提案者は現(xiàn)行の Category Muta. 2から1Bへの引き上げを提案した。優(yōu)性致死試験で陽(yáng)性の結(jié)果は非生理的ばく露経路である腹腔內(nèi)投與で実施された。腹腔內(nèi)投與が全身ばく露量を過(guò)剰に最大化するという批判があるとしても、閾値の存在を示す特異的な証拠がない限り、変異原性に対する閾値は存在しないというのが一般的な認(rèn)識(shí)である。また、腹腔內(nèi)投與で実施されたコメットアッセイでは、雄マウスの精巣で陽(yáng)性の結(jié)果を示した。吸入ばく露によるin vivo小核試験と腹腔內(nèi)投與によるin vivoコメットアッセイでは、體細(xì)胞陽(yáng)性の結(jié)果も得られた。実験動(dòng)物を用いた試験において、48Vで放射性標(biāo)識(shí)(48V)された5価及び4価のバナジウム化合物が気管內(nèi)ばく露後に精巣に分布したこと、並びに吸入又は経口ばく露後に精巣內(nèi)バナジウム濃度の増加がみられたことに注目した(CLH Report (2019))。 (4)本物質(zhì)は、マウスのin vivo生殖細(xì)胞変異原性試験(優(yōu)性致死試験)で陽(yáng)性が1つ報(bào)告された。同様に生殖細(xì)胞変異原性の知見(jiàn)として、精巣細(xì)胞に対するコメットアッセイで陽(yáng)性の結(jié)果が示された。同一著者らによるもう一つの報(bào)告として、様々な組織におけるコメットアッセイでの陽(yáng)性の結(jié)果も報(bào)告された。これらの試験はすべて反復(fù)腹腔內(nèi)投與により実施され、試験実施管理や報(bào)告の面でいくつか欠陥があり、試験の信頼性に疑問(wèn)がある。また、腹腔內(nèi)投與では局所の腹腔と精巣に適用した物質(zhì)が結(jié)果として高濃度になることが知られている。生理的ばく露経路(経口又は吸入)を用いた質(zhì)の高い體細(xì)胞in vivo試験は概して陰性であった。RACは(3)のMuta.1Bへの引き上げを認(rèn)めず、Muta. 2の保留を結(jié)論した。(ECHA RAC Opinion (2020))。
【參考データ等】 (5)EU CLP分類(lèi)での評(píng)価に際しては、個(gè)別の試験データについて信頼性評(píng)価を行い、信頼性ランク(Klimishスコア)が1又は2のデータのみが評(píng)価の対象とされる。 (6)EU CLP分類(lèi)はMuta. 2である(CLP分類(lèi)結(jié)果 (Accessed November 2021))。
発がん性
【分類(lèi)根拠】 (1)~(2)より、動(dòng)物種1種(マウス)ではあるが信頼性のある試験で雌雄ともに悪性を含む腫瘍の増加が認(rèn)められ、動(dòng)物実験において発がん性の十分な証拠があると考えられることから區(qū)分1Bとした。なお、新たな評(píng)価に基づき分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)ラットを用いた2年間吸入ばく露(0.5~2 mg/m3、6時(shí)間/日、5日/週)による発がん性試験において、雌雄とも肺腫瘍に統(tǒng)計(jì)學(xué)的に有意な増加は認(rèn)められなかった。しかし、雄は肺胞-細(xì)気管支腺腫、肺胞-細(xì)気管支がん、肺胞-細(xì)気管支腺腫とがんの合計(jì)に背景データの範(fàn)囲を超える発生頻度の増加がみられ、発がん性のある程度の証拠があると判定された。雌では低濃度群の肺胞-細(xì)気管支腺腫に背景データの範(fàn)囲を超える発生頻度の増加がみられたが、肺腫瘍?nèi)wの発生頻度は背景データの範(fàn)囲內(nèi)であり、発がん性の不確かなの証拠であると判定された(IARC 86 (2006)、AICIS IMAP (2016)、CLH Report (2019)、NTP TR507(2002))。 (2)マウスを用いた2年間吸入ばく露(1~4 mg/m3、6時(shí)間/日、5日/週)による発がん性試験において、雌雄とも肺腫瘍(肺胞-細(xì)気管支腺腫、肺胞-細(xì)気管支がん、肺胞-細(xì)気管支腺腫とがんの合計(jì))の発生頻度の有意な増加が認(rèn)められ、雌雄とも発がん性の明らかな証拠があると判定された(IARC 86 (2006)、AICIS IMAP (2016)、CLH Report (2019)、NTP TR507(2002))。 (3)國(guó)內(nèi)外の評(píng)価機(jī)関における既存分類(lèi)結(jié)果としては、本物質(zhì)に対してIARCでグループ2Bに(IARC 86 (2006))、日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)で第2群Bに(産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度等の勧告 (2020):2015年提案)、ACGIHでA3に(ACGIH (2009):2005年提案)それぞれ分類(lèi)されている。また、EUは本物質(zhì)のCLP分類(lèi)としてCarc. 1Bに分類(lèi)見(jiàn)込みである(ECHA RAC Opinion (2020))。この他、DFGでバナジウム及びその化合物に対してMAKカテゴリー2(GHS區(qū)分2相當(dāng))に分類(lèi)に分類(lèi)されている(List of MAK and BAT values 2020 (Accessed Nov. 2021))。
【參考データ等】 (5)分類(lèi)に利用可能なヒトのデータはない(ECHA RAC Opinion (2020))。 (6)(3)で得られたマウス肺腫瘍から採(cǎi)取したサンプルを用いて、K-ras変異を調(diào)べた結(jié)果、肺胞-細(xì)気管支がんの40サンプル中29サンプル(73%)にK-rasの変異が同定された(背景データ:30%)(ECHA RAC Opinion (2020))。 (7)(3)で得られたマウス肺腫瘍から採(cǎi)取したサンプルを用いた作用機(jī)序検討実験において、全MAPK (mitogen activated protein kinase)の発現(xiàn)レベルは正常肺と肺がん部位との間で差はなかったが、Phospho-MAPKは肺がんサンプル5/6検體で上昇していた。この5検體中K-ras変異と6番染色體のヘテロ接合性の消失が4/5検體に検出された。K-ras変異のないがん組織と正常な肺組織ではphospho-MAPKは検出されなかった(ECHA RAC Opinion (2020))。
生殖毒性
【分類(lèi)根拠】 (1)、(2)より、妊娠期ばく露による発生異常が示唆されることから、區(qū)分2とした。なお(3)~(4)でみられた影響は、二次的影響と判斷した。また(5)~(6)は非生理的経路(腹腔內(nèi)投與)による試験データであることから分類(lèi)に用いなかった。(7)、(8)から、授乳影響が懸念されるが、児への有害影響についての情報(bào)が不足している。新たな情報(bào)源を利用し分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)雌ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による発生毒性試験(妊娠6~15日、1~18 mg/kg/day)において、母動(dòng)物に體重増加抑制がみられる用量で胎児に骨格異常、體重?體長(zhǎng)の低値がみられたとの報(bào)告がある(AICIS IMAP(2016))。 (2)メタバナジン酸アンモニウム(CAS番號(hào)7803-55-6)の妊娠ハムスターを用いた腹腔內(nèi)投與による発生毒性試験(妊娠5~10日、0.47~3.75 mg/kg)において、最低用量から骨格異常(軽微な異常)の有意な増加がみられた。また、有意差はないが髄膜瘤、複數(shù)の外表異常を有する1胎児、奇形妊娠例がみられたとの報(bào)告がある(CLH Report (2019))。
【參考データ等】 (3)ラットを用いた90日間吸入ばく露試験において、8 mg/m3以上で雌に性周期の延長(zhǎng)、及び発情休止期の頻度の増加が認(rèn)められた。16 mg/m3では雄に精巣の低精子癥、精巣上體の異形細(xì)胞が認(rèn)められたが、この用量では雄7/10例が死亡しており、二次的影響の可能性があるとの報(bào)告がある(CLH Report (2019)、AICIS IMAP (2016)、NTP TR507(2002))。 (4)マウスを用いた90日間吸入ばく露試験において、8 mg/m3以上で雄に精巣上體精子の運(yùn)動(dòng)能低下がみられた(CLH Report (2019)、AICIS IMAP (2016))。 (5)雄マウスに本物質(zhì)8.5 mg/kgを3日おきに60日間腹腔內(nèi)投與後に非ばく露雌と交配させた?jī)?yōu)性致死試験において、投與群で受胎率の低下、精子質(zhì)の低下(數(shù)?運(yùn)動(dòng)能?形態(tài))、著床部位數(shù)の減少、母體當(dāng)たりの吸収數(shù)の増加、生存胎児の減少?死亡胎児の増加がみられたとの報(bào)告がある(CLH Report (2019)、AICIS IMAP (2016)、NTP TR507(2002))。 (6)雄モルモットを用いた単回又は反復(fù)腹腔內(nèi)投與試験において、精子運(yùn)動(dòng)能の低下、精子數(shù)の減少、精子形態(tài)の変化に加え用量依存的な精子形成能低下、反復(fù)投與では精原細(xì)胞の減少、精巣精細(xì)管の変化又は崩壊等がみられたとの報(bào)告がある(CLH Report (2019))。 (7)放射性バナジウム(48V)で標(biāo)識(shí)した本物質(zhì)を分娩後2日目の母ラットに単回腹腔內(nèi)投與(0.1μg/匹)したトキシコキネティクス実験において、投與2日後の母體の乳汁中には34 ng/kgのバナジウム(V)が検出された。投與2日後の児動(dòng)物の腸內(nèi)の48Vは主に低分子量の化學(xué)形態(tài)で存在していたが、2週間後にはその量は19%に減少し、その80%は高分子畫(huà)分に結(jié)合していた。低分子畫(huà)分の48Vは容易に吸収?移動(dòng)しやすい形態(tài)であったと推定された。組織中48V濃度は哺乳中ラット(投與10日後)では離乳ラット(投與18日後)より高値を示した。最高の放射能レベルは腸、肝臓、腎臓で検出されたとの報(bào)告がある(ECHA RAC Opinion (2020))。 (8)(7)より、授乳中の母ラットの乳汁中へバナジウムが排泄され、哺乳児がそれを取込み非ばく露の児動(dòng)物よりも組織中バナジウムが高いレベルを示した。また、乳汁を介してバナジウムにばく露されることにより生じる有害影響として、メタバナジン酸ナトリウム(CAS番號(hào) 13718-26-8)を授乳中のラットに投與した試験で、児動(dòng)物に神経毒性影響を示唆する4つの試験成績(jī)がある。これらはいずれも1用量のみ、腹腔內(nèi)投與、記述不十分など制限があるが、これらを併せ考えると授乳影響の可能性が懸念される。腹腔內(nèi)投與は生殖発生影響の評(píng)価には適切なばく露経路でないが、哺育児が乳汁を介してばく露される授乳影響の場(chǎng)合、有効なデータがない場(chǎng)合には受容可能である。RACはCLP分類(lèi)提案者の授乳影響(Lact.)の追加提案を支持したとの報(bào)告がある(ECHA RAC Opinion (2020))。 (9)EU CLP分類(lèi)ではRepr. 2に分類(lèi)されている(Accessed Nov. 2021)
特定標(biāo)的臓器毒性 (単回ばく露)
【分類(lèi)根拠】 (1)~(5)より、區(qū)分1(呼吸器、肝臓、腎臓)とした。
【根拠データ】 (1)本物質(zhì)は眼、皮膚、気道を刺激し、高濃度を吸入すると肺水腫、気管支炎、気管支痙攣を引き起こすことがある。吸入すると咽頭痛、咳、灼熱感、息切れ、息苦しさ、喘鳴を生じる(MOE初期評(píng)価 (2013))。 (2)本物質(zhì)粉塵に様々な濃度でばく露された作業(yè)者18人についての調(diào)査で、最も重度のばく露を受けた男性3人では喉の癥狀(痛み、乾性咳)を発癥した。3日目の検査で喉の重度の炎癥、強(qiáng)い持続性の咳がみられたが、喘鳴もラ音も認(rèn)められなかった。3日間のばく露中止期間の後、作業(yè)再開(kāi)後に呼吸器保護(hù)具を裝著したにもかかわらず、以前よりも強(qiáng)い癥狀が0.5~4時(shí)間以?xún)?nèi)に生じた。過(guò)去に事務(wù)所や研究所に配屬されていた人を含め作業(yè)者18人全員が作業(yè)工程に入った後、2週間後には発癥し鼻咽頭炎、空咳、喘鳴など様々な程度の癥狀を発癥した(CICAD 20 (2001))。 (3)ラットを用いた3つの単回経口投與試験(OECD TG 401、GLP)において、嗜眠、運(yùn)動(dòng)失調(diào)(運(yùn)動(dòng)の制御能喪失)、呼吸困難(息切れ)、流涙、下痢、昏睡がみられ、LD50値の範(fàn)囲は雄で314~716 mg/kg(區(qū)分2の範(fàn)囲)、雌で221~658 mg/kg(區(qū)分1~區(qū)分2の範(fàn)囲)であったとの報(bào)告がある(AICIS IMAP (2016))。 (4)ラットを用いた単回経口投與試験において、組織學(xué)的検査で肝細(xì)胞の壊死と腎尿細(xì)管の混濁腫脹がみられ、LD50は86~137 mg/kg(區(qū)分1の範(fàn)囲)であったとの報(bào)告がある(CICAD 20 (2001))。 (5)サルを用いた単回吸入ばく露試験(6時(shí)間)において、5.0 mg/m3(4時(shí)間換算:0.075 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲)で肺機(jī)能障害(中樞及び末梢気道における流量の抑制及び減少、気管支肺胞洗浄液中の炎癥細(xì)胞(多形核細(xì)胞)の増加)がみられたとの報(bào)告がある(AICIS IMAP (2016))。
特定標(biāo)的臓器毒性 (反復(fù)ばく露)
【分類(lèi)根拠】 (1)~(4)より、區(qū)分1(呼吸器)とした。なお舊分類(lèi)で採(cǎi)用した肝臓への影響は、list外の文獻(xiàn)に記載されている所見(jiàn)であることから分類(lèi)に採(cǎi)用しなかった。ガイダンスに基づき分類(lèi)結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1)本物質(zhì)を製造するフィンランド企業(yè)の作業(yè)者63人の集団を?qū)澫螭趣筏恳邔W(xué)調(diào)査において、ばく露群(平均ばく露期間は11年間、平均ばく露濃度0.36~0.89 mg V2O5/m3)と対照群を比較した結(jié)果、ばく露群は上気道の様々な癥狀を訴え、対照群と差異のある所見(jiàn)として、鼻スメア中の好中球數(shù)の増加、鼻粘膜サンプル中の形質(zhì)細(xì)胞數(shù)の有意高値がみられた。2つ目の疫學(xué)研究では、X線解析では肺の換気パラメータに関して差はみられなかったが、気道刺激(喘鳴)が確認(rèn)され、本物質(zhì)への職業(yè)ばく露後の主な標(biāo)的器官が呼吸器であることが確認(rèn)された(CLH Report (2019)、MOE 初期評(píng)価 (2013))。 (2)ラットを用いた90日間反復(fù)吸入(粉塵)ばく露試験(6時(shí)間/日、5日/週)において、2 mg/m3以上(ガイダンス値換算:0.0014 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲)で肺の組織変化(上皮の過(guò)形成、炎癥等)、4 mg/m3以上(ガイダンス値換算:0.0029 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲)で肺機(jī)能の変化(肺のコンプライアンス低下、呼吸測(cè)定値の変化、一酸化炭素拡散能の低下、靜的/動(dòng)的肺容量の減少、過(guò)剰流速)、鼻腔の組織変化(呼吸上皮の過(guò)形成?扁平上皮化生等)がみられたとの報(bào)告がある(CLH Report (2019)、MOE 初期評(píng)価 (2013)、AICIS IMAP (2016)、NTP TR507 (2002))。 (3)マウスを用いた90日間反復(fù)吸入(粉塵)ばく露試験(6時(shí)間/日、5日/週)において、2 mg/m3以上(ガイダンス値換算:0.0014 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲)で肺の影響(炎癥、上皮の過(guò)形成)がみられたとの報(bào)告がある(CLH Report (2019)、MOE 初期評(píng)価 (2013)、AICIS IMAP (2016)、NTP TR507 (2002))。 (4)ラット及びマウスを用いた104週間反復(fù)吸入(粉塵)ばく露試験(6時(shí)間/日、5日/週)において、ラットでは0.5 mg/m3以上(ガイダンス値換算:0.00036 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲)で肺(肺胞?細(xì)気管支の過(guò)形成、肺胞における組織球の浸潤(rùn)等)、喉頭(慢性炎癥、喉頭蓋の呼吸上皮の変性?過(guò)形成等)、鼻腔(呼吸上皮の杯細(xì)胞過(guò)形成)への影響がみられ、マウスでは1 mg/m3以上(ガイダンス値換算:0.00072 mg/L、區(qū)分1の範(fàn)囲)で肺(肺胞?細(xì)気管支の過(guò)形成、慢性炎癥、肺胞における組織球の浸潤(rùn)等)、喉頭(喉頭蓋の呼吸上皮の扁平上皮化生)、鼻腔(呼吸上皮の硝子変性?扁平上皮化生等)への影響がみられたとの報(bào)告がある(CLH Report (2019)、MOE 初期評(píng)価 (2013)、AICIS IMAP (2016)、NTP TR507 (2002))。
誤えん有害性*
【分類(lèi)根拠】 データ不足のため分類(lèi)できない。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項(xiàng)目名が変更となった。