急性毒性
経口
ラットの試験(OECD TG401、GLP)において、2000 mg/kg群に死亡の発生が無く(厚生省報告,access on Sep. 2008)、他のラットの試験におけるLD50値が2580 ~3370 mg/kg 體重(IUCLID,2000 ; HSDB,2005)であるので、JISにおける?yún)^(qū)分外とした。また、國連分類基準では區(qū)分5に相當する。
経皮
ウサギにおけるLD50値が>5000 mg/kg 體重(IUCLID,2000)であるため區(qū)分外とした。PATTY 5th(2001)のデータは元文獻が古いため分類の根拠とはしなかった。
吸入
吸入(ミスト): 飽和蒸気圧濃度は蒸気圧118Pa(25℃)(Howard,1997 ; HSDB,2005)より換算すると1168ppmとなる。ラットの4時間吸入試験(IUCLID,2000)におけるLC50>6.6 mg/L(換算値>1390ppm)は飽和蒸気圧濃度以上であることから「ミスト」として區(qū)分し、JISにおける?yún)^(qū)分外とした。
吸入(蒸気): データなし
吸入(ガス): GHSの定義における液體である。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギを用いた試験(OECD TG404、GLP)(IUCLID,2000)において「刺激性なし」との記述があるため區(qū)分外とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギを用いた2試験(OECD TG405、GLP, 非GLP各1)(IUCLID,2000)において「刺激性」との記述があり、EU分類ではR36に分類されており、區(qū)分2とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:ヒトでのMaximization試験(IUCLID,2000)において「感作性なし」との記述があるが、この1つのデータのみで、判斷を行うには十分な情報が無いため分類できないとした。
呼吸器感作性:データなし
生殖細胞変異原性
in vitro変異原性試験(細菌を用いた復(fù)帰変異試験、チャイニーズ?ハムスター培養(yǎng)細胞を用いた染色體異常試験、CHO細胞を用いたCytogenetic assay)(厚生省報告,access on Sep. 2008 ; IUCLID,2000)における複數(shù)の陰性結(jié)果と1つの陽性結(jié)果しかなく、分類できないとした。
発がん性
ラットとマウスを用いた2年間経口投與試験(厚生労働省がん原性試験,2005)において、「雌雄とも腫瘍あるいは腫瘍に関連した所見の発生増加は認められない」との記述から、區(qū)分外とした。
生殖毒性
ラットのOECD反復(fù)経口投與?生殖発生併合試験(GLP)(厚生省報告,access on Sep. 2008)において、限界用量の1000 mg/kgで親動物に一般毒性影響が見られず、生殖機能にも影響が無く、分娩および哺育ならびに新生児の観察でも異常がみられないが、催奇形性データは無く分類できないとした。
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットの単回経口投與試験(HSDB,2005)において、1.0 、 2.0 g/kg投與でゆっくりした動きとの報告があり、48時間以內(nèi)に回復(fù)したことが報告されている。また 2.5~4.0 g/kg投與で不活発性、8.0 g/kg投與ではただちに昏睡狀態(tài)に陥ったとの報告があるため、區(qū)分3(麻酔作用)とした。
特定標的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ラット(Crj:CD:Sprague-Dawley系)のOECD反復(fù)経口投與?生殖発生併合試験(GLP)(厚生省報告,access on Sep. 2008)において、最高用量の1000 mg/kg群で死亡の発生はなく、一般狀態(tài)に変化は認められず、體重および摂餌量に関して対照群との間に差は認められなかった、との報告がある。100mg/kg群の雄1例で脾臓の肥大がみられ、白血病と診斷されたが、同系統(tǒng)同週齢のラットで自然発生病変として報告(C.B. Richter, Laboratory Investigation, 26,419(1972))されていることから被験物質(zhì)投與との関連はないとしている。また、1000 mg/ kg群の1例で左心室心內(nèi)膜下のリンパ球浸潤がみられたが、発現(xiàn)頻度が極めて低く、この変化についてもラットで自然発生病変としての報告(奈良間 功, 毒性試験講座5. 毒性病理學(xué), 前川 昭彥, 林 祐造編, 地人書館, 東京, 1992, p.59.)があることから被験物質(zhì)投與との関連はないとしている。よって、経口経路については區(qū)分外相當であるが他経路でのデータがなくデータ不足で分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
データなし