急性毒性
経口
ラットLD50値は1100 mg/kg bw(環(huán)境省リスク評価第4巻(2005))であるとの報告に基づき區(qū)分4とした。 なお、健康有害性に関しては本物質(zhì)のフリー體であるニトリロ三酢酸(CAS:139-13-9)も參照のこと。GHS分類:區(qū)分4
経皮
データなし。GHS分類:分類できない
吸入:ガス
GHSの定義における固體である。GHS分類:分類対象外
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない
吸入:粉じん及びミスト
ラットのLC50値は >5 mg/L/4h(IUCLID (2000))に基づき區(qū)分外とした。なお、試験濃度は飽和蒸気圧濃度(1.12E-08 mg/L)より高いことから、粉塵の基準値を適用した。GHS分類:區(qū)分外
皮膚腐食性及び刺激性
ウサギの皮膚に4時間の閉塞適用した試験(OECD TG 404, GLP)において、24、48、72時間後に皮膚反応は観察されず、刺激性なし(no irritating)との結果(IUCLID (2000))に基づき區(qū)分外とした。GHS分類:區(qū)分外
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギの眼に本物質(zhì)粉末(純度70%)50 mgを適用した試験で、1および24時間後に、発赤、浮腫および角膜混濁がみられ、8日後もなお発赤が持続し、刺激性あり(irritatiing)との結果(IUCLID (2000))に基づき區(qū)分2とした。なお、本物質(zhì)水溶液(30 %)を用いたウサギの試験(OECD TG 405, GLP)で、刺激性なし(not irritating)との報告がある(IUCLID (2000))。 GHS分類:區(qū)分2
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない
皮膚感作性
データなし。なお、ヒトでボランティア66人を対象とし、本物質(zhì)20%含む液體洗剤の1%水溶液のパッチテストで、刺激性は極めて軽度であり、感作性も認めなかった。(環(huán)境省リスク評価第4巻(2005))との報告がある。GHS分類:分類できない
生殖細胞変異原性
本物質(zhì)を用いた試験では、マウス(腹腔內(nèi)投與)による生殖細胞を用いた染色體異常試験(生殖細胞in vivo変異原性試験)で、染色體異數(shù)性の誘発を示したが、マウス(腹腔內(nèi)投與)による骨髄細胞を用いた細胞遺伝學的試験(體細胞in vivo変異原性試験)で、小核および染色體異數(shù)性とも誘発は認められなかった(IARC 73 (1999))との報告がある。一方、本物質(zhì)のフリー體(ニトリロ三酢酸)は、専門家の判斷として、in vivo體細胞に対する変異原性の明確な証拠はないとしている。従って三ナトリウム塩である本物質(zhì)も変異原性の明確な証拠はないとし専門家判斷により區(qū)分外とした。なお、本物質(zhì)を用いたin vitro試験では、エームス試験(NTP DB (1987)、IUCLID (2000))、マウスリンパ腫試験(NTP DB (1987))、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いたHGPRT試験(IUCLID (2000))、CHO細胞またはヒトリンパ球を用いた染色體異常試験(IUCLID (2000))ではいずれも陰性であり、チャイニーズハムスターの胎児肺細胞を用いた小核試験(IUCLID (2000))で陽性が報告されている。GHS分類:區(qū)分外
発がん性
発がん性評価としてIARCによりグループ2B(IARC 73 (1999))、産衛(wèi)學會により第2群B(産衛(wèi)學會勧告(2012))に分類されていることに基づき區(qū)分2とした。なお、本物質(zhì)の一水和物をラットに24ヵ月または18ヵ月(18ヵ月終了後6ヵ月経過観察)混餌投與、およびマウスに18ヵ月(18ヵ月終了後3ヵ月経過観察)混餌投與した試験において、両動物種とも高用量群で腎臓、尿管、膀胱に腫瘍が発生し、尿路に対する発がん性が認められた(NTP TR 6 (1977))と報告されている。GHS分類:區(qū)分2
生殖毒性
ラットの二世代にわたり混餌投與した生殖試験(用量::0.1, 0.5%)において、0.5%群の親動物に僅かな摂餌量低下と成長の遅れ傾向が観察されたが、両世代で生殖能に影響はなく、奇形発生の増加もなく仔の発生に対する影響も観察されなかった(環(huán)境省リスク評価 第4巻 (2005)、ICCLID (2000))。一方、ウサギ、マウス、ラットの妊娠雌の器官形成期に経口投與した発生毒性試験では胚毒性および胎仔毒性は観察されず、奇形発生率の増加もなく、仔の発生に対する悪影響は認められなかった(環(huán)境省リスク評価 第4巻 (2005)、ICCLID (2000))。以上より、性機能?生殖能に対する悪影響並びに仔の発生に対する悪影響のいずれも見出されなかったことにより、區(qū)分外とした。GHS分類:區(qū)分外
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
ラットの複數(shù)の急性経口毒性試験(LD50値:1740~3900 mg/kg)で、呼吸困難、鈍麻の他、不平衡姿勢、よろめき、痙攣、強直性発作などの癥狀が観察されている(IUCLID (2000))。また、サルに経口投與(0.5、1、2.0 g/kg)により、死亡例は1 g/kg以上で発生し、運動活動性の低下に続き麻痺を示した後まもなく死亡した(IUCLID (2000))。ラットの吸入ばく露試験では、5 mg/L(4時間)で死亡は見られなかったが、流涎、活動低下、努力呼吸を示した(IUCLID (2000))。以上より、経口投與ではガイダンス値區(qū)分2に相當する用量範囲で死亡が発生しているが、標的臓器の特定が困難なため區(qū)分2(全身毒性)とした。GHS分類:區(qū)分2(全身毒性)
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
ラットに2年間混餌投與した試験(用量:0.03, 0.15, 0.5%)において、ガイダンス値範囲の區(qū)分2に相當する0.15%(75 mg/kg/day)以上の群で尿細管の水腫性変性からなる軽度のネフローゼが6ヶ月後の観察時からみられ、時間経過とともに発生率と病変が増強して有意差を示し、0.5%では重癥であった(環(huán)境省リスク評価 第4巻 (2005))との報告に基づき、區(qū)分2(腎臓)とした。なお、腎臓の病変はラットの90日混餌投與試験では750 mg/kg/day群で軽度な尿細管の水癥変性、萎縮及び拡張がみられ、2000 mg/kg/day 群で腎臓の腫大及び表面の凹凸、組織の検査では水腎癥がみられ、高用量になるとより顕著となった(環(huán)境省リスク評価 第4巻 (2005))との記載がある。一方、ラットの28日間反復吸入ばく露試験(0.01, 0.21, 0.34 mg/L/6h/日)の結果、暴露期間中に最高濃度において呼吸困難が見られた他に投與に起因する毒性所見はなく、ウサギの90日間反復経皮投與試験(投與濃度:2.5%(50 mg/kg bw/day)でも、投與に起因する毒性所見はなかった(IUCLID(2000))と報告されている。GHS分類:區(qū)分2(腎臓)
吸引性呼吸器有害性
データなし。GHS分類:分類できない