急性毒性
経口
【分類根拠】
(1)~(6) より、區(qū)分3とした。
【根拠データ】
(1) ラットのLD50: 100 mg/kg (ACGIH (7th, 2018))
(2) ラットのLD50: 126 mg/kg、200 mg/kg、雄: 110 mg/kg、雌: 100 mg/kg (EHC 39 (1984))
(3) ラットのLD50: 雄: 344 mg/kg、雌: 283 mg/kg (EPA Pesticide (1997))
(4) ラットのLD50: 約150 mg/kg (IPCS, PIM 399 (2000))
(5) ラットのLD50: 100~300 mg ion/kg (換算値:138.1~414.2 mg/kg) (JMPR (2003))
(6) ラットのLD50: 雄: 223 mg/kg、雌: 258 mg/kg (農(nóng)業(yè)工業(yè)會(huì)「日本農(nóng)薬學(xué)會(huì)誌」第13巻 第1號(hào) (1988))
経皮
【分類根拠】
(1)~(3) より、區(qū)分2とした。
【根拠データ】
(1) ラットのLD50: 雄: 115 mg/kg、雌: 79 mg/kg (農(nóng)業(yè)工業(yè)會(huì)「日本農(nóng)薬學(xué)會(huì)誌」第13巻 第1號(hào) (1988))
(2) ラットのLD50: 350 mg/kg、雄: 80 mg/kg、雌: 90 mg/kg (EHC 39 (1984))
(3) ラットのLD50: 80~660 mg ion/kg (換算値: 110.4~911.2 mg/kg) (JMPR (2003))
【參考データ等】
(4) ラットのLD50: > 2,000 mg/kg (EPA Pesticide (1997))
(5) ウサギのLD50: 240 mg/kg (ACGIH (7th, 2018))
(6) ウサギのLD50: 236 mg/kg、240 mg/kg、500 mg/kg (EHC 39 (1984))
(7) ウサギのLD50: > 480 mg/kg (IPCS, PIM 399 (2000))
吸入: ガス
【分類根拠】
GHSの定義における固體であり、ガイダンスでは分類対象外に相當(dāng)し、區(qū)分に該當(dāng)しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】
(1)、(2) より、區(qū)分1とした。
なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (1.2×10-6 mg/L) より高いため、粉じんとしてmg/Lを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
【根拠データ】
(1) ラットのLC50 (6時(shí)間、粉じん): 1 μg/L (0.001 mg/L) (4時(shí)間換算値: 0.0015 mg/L) (ACGIH (7th, 2001)、EPA Pesticide (1997))
(2) ラットのLC50 (4時(shí)間): 0.0006~0.0014 mg ion/L (換算値: 0.00083~0.00193 mg/L) (JMPR (2003))
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】
(1)、(2) より、區(qū)分2とした。
【根拠データ】
(1) ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (4時(shí)間適用)において、ごく軽度の紅斑及び浮腫、皮膚の角化亢進(jìn)や肥厚等が認(rèn)められ、紅斑及び浮腫は7日以內(nèi)に回復(fù)したが、その他の所見(jiàn)は34日後まで殘った (EPA Pesticide (1997))。
(2) 高濃度の本物質(zhì)は皮膚を刺激し、影響は長(zhǎng)期にわたる可能性がある (IPCS, PIM 399 (2000))。
【參考データ等】
(3) 本物質(zhì)の職業(yè)ばく露による死亡例において、皮膚への刺激と潰瘍が3日以內(nèi)に観察されている (ACGIH (7th, 2018))。
(4) 本物質(zhì)の皮膚への直接接觸はごく軽度~軽度の刺激性を示す (ACGIH (7th, 2018))。
(5) EU-CLP分類でSkin Irrit. 2 (H315) に分類されている (EU CLP分類 (Access on July 2019))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】
(1)~(4) より、區(qū)分1とした。新たなデータが得られたことから區(qū)分を変更した。
【根拠データ】
(1) ウサギを用いた眼刺激性試験において角膜、結(jié)膜に影響がみられ、角膜の影響は17日後までに回復(fù)したが、結(jié)膜の影響のうちの発赤の回復(fù)には28日を要し、分泌物は28日後にも殘った (EPA Pesticide (1997))。
(2) 高濃度の本物質(zhì)の飛沫は眼に対して重度の刺激を有し、角膜や結(jié)膜の損傷引き起こし、角膜の影響は3~4週間殘存し、一時(shí)的な視力障害を引き起こす (IPCS, PIM 399 (2000))。
(3) 本物質(zhì) (パラコートイオンとして33%) を適用したウサギ (3例) を用いた眼刺激性試験でごく軽度の紅斑が観察され、2例は4日以內(nèi)に回復(fù)したが、殘りの1例は23日後にも殘存した (JMPR (2003))。
【參考データ等】
(4) 本物質(zhì) (パラコートイオンとして33%) を適用したウサギ (3例) を用いた眼刺激性試験でご軽度~中等度の角膜混濁が観察され17日までに回復(fù)したが、結(jié)膜発赤と浮腫が全ての動(dòng)物で観察され、発赤は28日、浮腫は14日までに回復(fù)した (JMPR (2003))。本物質(zhì)の職業(yè)ばく露による死亡例において、皮膚への刺激と潰瘍が3日以內(nèi)に観察されている (ACGIH (7th, 2018))。
(5) EU-CLP分類でEye Irrit. 2 (H319) に分類されている (EU CLP分類 (Access on July 2019))。
呼吸器感作性
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】
(1)、(2) より區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】
(1) 本物質(zhì)はモルモットの皮膚感作性試験で陽(yáng)性反応を示さない (ACGIH (7th, 2001))。
(2) 本物質(zhì) (パラコートイオンとして33%) を用いたモルモットの皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) で陰性と判定された (EPA Pesticide (1997)、JMPR (2003))。
生殖細(xì)胞変異原性
【分類根拠】
(1)、(2) より、ガイダンスにおける分類できないに相當(dāng)し、區(qū)分に該當(dāng)しない。
【根拠データ】
(1) in vivoでは、マウスの優(yōu)性致死試験及び小核試験、ラットの肝細(xì)胞不定期DNA合成試験及び骨髄染色體異常試験で陰性の報(bào)告がある (EHC 39 (1984)、IRIS (1987)、EPA Pesticide (1997)、JMPR (2003))。
(2) in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の小核試験及びラット肝細(xì)胞の不定期DNA合成試験で陰性、マウスリンフォーマ試験及び哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の染色體異常試験で陰性と陽(yáng)性の報(bào)告がある (IRIS (1987)、EPA Pesticide (1997)、JMPR (2003)、NTP DB (Access on July 2019) )。但し、染色體異常試験及び小核試験での陽(yáng)性結(jié)果は、本物質(zhì)の分解及び酸化によって生成したスーパーオキシドアニオンによる二次影響と考えられる (ACGIH (7th, 2018))。
【參考データ等】
(3) 様々なin vivo/vitroシステムでの評(píng)価結(jié)果に基づき、本物質(zhì)には遺伝毒性活性がほとんどないと結(jié)論付けられている。また、陽(yáng)性の結(jié)果はin vitro試験に限定され、遺伝毒性は強(qiáng)い細(xì)胞毒性を伴ったと報(bào)告されている (EHC 39 (1984))。
発がん性
【分類根拠】
(1) の最新の既存分類結(jié)果から、ガイダンスに従い、分類できないとした。
【根拠データ】
(1) 國(guó)內(nèi)外の分類機(jī)関による既存分類では、ACGIHでA4 (ACGIH (7th, 2018))、EPAでE (EPA Annual Cancer Report (2018):2000年分類) に分類されている。
生殖毒性
(7) 雌マウスの妊娠6~15日に本物質(zhì) (パラコートイオン:38.2%) *を強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験において、母動(dòng)物毒性 (死亡 (5/26例:切迫屠殺4例、死亡1例)、低體溫、活動(dòng)性低下、呼吸困難、肺の病変等) がみられる用量で、胎児に骨化遅延がみられている (JMPR (2003))。*:JMPR (2003) では純度38.2%と記載されている。
(8) ラットを用いたパラコート (パラコートイオン:25.8%) の混餌投與による3世代試験において、親動(dòng)物毒性はみられていないが、離乳児に腎尿細(xì)管の水腫様変化がみられている (JMPR (2003))。
【分類根拠】
本物質(zhì)のデータとして(1)~(3)、パラコートのデータとして(4) がある。明らかな生殖毒性は認(rèn)められず、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】
(1) ラットを用いた本物質(zhì)の混餌投與による3世代試験において、親動(dòng)物毒性 (肺の病変) がみられる用量で児動(dòng)物に骨化遅延、體重減少、膣開(kāi)口遅延等がみられている (JMPR (2003))。
(2) 雌ラットの妊娠6~15日に本物質(zhì)を強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験において、母動(dòng)物毒性がみられる用量において、胎児重量減少、骨化遅延がみられた (JMPR (2003))。
(3) 雌マウスの妊娠6~15日に本物質(zhì)を強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験において、母動(dòng)物毒性、胎児毒性共にみられていない (JMPR (2003))。
(4) マウスにパラコート (CAS番號(hào)4685-14-7) を混餌投與した2世代生殖毒性試験において、親動(dòng)物、児動(dòng)物共に死亡、肺の病変 (肺の血管周囲の炎癥細(xì)胞浸潤(rùn)、線維化等) がみられている (JMPR (2003))。
【參考データ等】
純度の低い物質(zhì)のデータ
(5) ラットを用いた本物質(zhì) (パラコートイオン:32.7%) の3世代試験において、親動(dòng)物に死亡、肺の病変 (肺胞線維癥、上皮化、肺の血管周囲の浮腫、炎癥細(xì)胞浸潤(rùn)等) がみられる用量で児動(dòng)物に肺の病変 (肺の血管周囲の炎癥細(xì)胞浸潤(rùn)) がみられている (JMPR (2003))。
(6) 雌ラットの妊娠7~16日に本物質(zhì) (パラコートイオン:38.2%) を強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験において、母動(dòng)物毒性 (體重減少) がみられる用量で、胎児に影響はみられていない (JMPR (2003))。