急性毒性
経口
List 1の文書にLD50値としてラットのデータが3件(133 mg/kg, 447 mg/kg, 337 mg/kg)記載され(PATTY (5th,2001))、その中の2件が區(qū)分4に該當(dāng)した。
経皮
List 1の文書中にLD50としてラットのデータはなく、ウサギのデータが2件(257mg/kg、1000mg/kg)記載され(PATTY (5th,2001)) 、毒性値の低い方を採り區(qū)分3とした。
吸入
吸入(ミスト): データなし
吸入(蒸気): ラットLC50(4h) <4000 ppm(PATTY (5th,2001))、ラットLC50(4h) >2000 ppm(HSDB(2008))、およびマウスLC50 = 1723 ppm/1h = 860 ppm/4h(PATTY (5th,2001))のうちマウスLC50より區(qū)分3とした。なお、20℃では蒸気圧30mbar (ホンメル(1996)) より飽和濃度は約30000 ppmとなり、試験條件はほとんどミストを含まない蒸気とみなされる。
吸入(ガス): GHSの定義における液體である.
皮膚腐食性?刺激性
ウサギを用いた試験で6匹の試験動(dòng)物全てに壊死が観察され(PATTY (5th, 2001))、別の試験では腐食性があるとも記載されている (HSDB(2008))。また、ヒトの事故例で皮膚に3分以內(nèi)の接觸により重度の上皮損傷と化學(xué)熱傷が報(bào)告されている(PATTY (5th, 2001))。以上の動(dòng)物およびヒトの情報(bào)に基づき區(qū)分1とした。なお、PH=12.6 (20℃、100g/L) (GESTIS (access on 11.2008)) 、EUではR34に分類されている。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギ眼に適用により不可逆性の角膜損傷を示し (PATTY (5th, 2001))、あるいは別の試験で傷害程度が10段階評価のグレード9で重度の角膜損傷(HSDB (2008))が報(bào)告され、さらに一方では腐食性を有するとの記述(HSDB (2008))に基づき區(qū)分1とした。なお、PH=12.6 (20℃、100g/L) (GESTIS (access on 11.2008)) であり、また皮膚に対しては區(qū)分1に分類している。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:ゴム手袋著用によるアレルギー接觸皮膚炎の癥例4例中2例が、パッチテストでゴム手袋製造原料の一成分である當(dāng)該物質(zhì)ピペリジンに過敏癥を示した(HSDB(2008))。しかし、現(xiàn)場でピペリジンを扱う作業(yè)者において1989-1998年の10年間に皮膚感作性の癥例は観察されていない(HSDB(2008))ことから、報(bào)告された接觸皮膚炎が本物質(zhì)に因るかどうかが明確ではなく分類できない。
呼吸器感作性:データなし
生殖細(xì)胞変異原性
マウスに最大耐量を経口投與による小核試験(體細(xì)胞in vivo変異原性試験)での陰性結(jié)果(HSDB (2008))に基づき區(qū)分外とした。なお、in vitro試験ではエームズ試験およびマウスリンパ腫細(xì)胞を用いた前進(jìn)突然変異試験が一部で陽性(HSDB (2008))を示した。
発がん性
マウスに腹腔內(nèi)注射により6.5週間、ラットに飲料水中0.1%で75週間および0.09%で50週間投與し、何れも発がん性の兆候は認(rèn)められなかった(HSDB (2008))が、各試験とも1用量のみ試験で投與期間も短いなど現(xiàn)行ガイドラインから見て不十分な試験法で実施されているため、上述の陰性結(jié)果のみで區(qū)分外とするには疑義がある。したがって「分類できない」とした。
生殖毒性
ラットの妊娠4日目に吸入ばく露により著床數(shù)および同腹胎児數(shù)が統(tǒng)計(jì)學(xué)的に有意に減少し、併せて有意な體重増加抑制が見られている(HSDB (2008))。別の4ヵ月間ばく露試験では、雄での精子形成の変化に加え妊娠期間を通したばく露を受けた雌で胚吸収率の増加が報(bào)告されている(HSDB (2008))。以上のように親動(dòng)物での一般毒性が発現(xiàn)している用量で、著床數(shù)および同腹胎児數(shù)の減少、胚吸収率の増加など生殖毒性が認(rèn)められたことから區(qū)分2とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットに経口投與後、100 mg/kgで脫力、呼吸困難、痙攣(PATTY (5th, 2001))を示し、別の試験では毒性癥狀として5~2000 mg/kgの用量範(fàn)囲內(nèi)で自発運(yùn)動(dòng)低下、振戦、呼吸影響、あるいはLD50値(337 mg/kg)を中心とした用量で自発運(yùn)動(dòng)低下、振戦、呼吸影響、運(yùn)動(dòng)失調(diào)、流涎がそれぞれ記載されている(HSDB (2008))。一方、ピペリジンは中樞神経シナプスの興奮または抑制をもたらすと記述されている (GESTIS (access on Nov. 2008))。以上より、毒性癥狀は神経系への影響と考えられ、低用量では100 mg/kgで認(rèn)められていることから區(qū)分1(中樞神経系)とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ラットおよびiウサギに1日4時(shí)間4ヵ月反復(fù)吸入ばく露により、0.01 mg/L (2.87ppm)[1日6時(shí)間補(bǔ)正値:0.008 mg/L (2.34 ppm)]で腎機(jī)能障害(利尿低下)、壊死域を含む心筋の瘢痕、 肺胞壁の肥厚、肝臓蛋白のジストロフィー、腎臓の硝子滴変性等の影響が報(bào)告されている(HSDB(2008))が 、一方、ラットに1日6時(shí)間4週間反復(fù)吸入ばく露した試験(OECD TG 412)において、0.348 mg/L (100 ppm)[90日補(bǔ)正値:0.107 mg/L (30.8 ppm)]で肝臓相対重量の軽度増加と體重増加抑制の傾向が記述されているのみで神経毒性を含めその他の影響については示されていない(HSDB(2008))。先の4ヵ月試験で観察された種々の影響に関して、後の4週間試験では10倍以上の高濃度ばく露(0.008 mg/Lに対し0.107 mg/L)にも拘らず認(rèn)められなかったことから、証拠としてのデータの一貫性?妥當(dāng)性に疑義が殘るため「分類できない」とした。
吸引性呼吸器有害性
データなし